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家で出来る学習 その6 教科書を使った国語

公開日
2020/04/24
更新日
2020/04/24

お知らせ

 家庭で出来る学習 その6 は、教科書を使っての学習です。
 どの学年でも使えますが、学年によって少しの工夫が必要です。
 低学年は、保護者の方と一緒にやると効果的だと思います。ぜひ、親子でやってみて下さい。3年生以上は一人で出来ると思います。
 また、1・2年生の教科書は挿絵が多いので、最初に挿絵を見て、どんなお話かを想像すると読む事への興味が高まります。また、1,2年生で音読が苦手な子の場合は、初めに保護者の方が読んで、その後に子どもに読ませるとよいと思います。

○流れ
1,教科書の「単元(物語や説明文)」を、まず声に出して読みます。
・声に出して読むと、「はっきりと読めない漢字」や「意味のわからない言葉」がはっきりします。黙読だと読めた気になってしまうので音読がお勧めです。

2,「読めなかった漢字」や「意味のわからない言葉」に線を引きます。(どんな線でもよいのですが、いくつか線を引く活動がありますので、やることによって引く線の種類を決めておくとよいと思います。
・わからない漢字や言葉を国語辞典や漢字辞典を使って調べると、辞典の使い方にも慣れるので一石二鳥です。

3,段落に分けていきます。
・物語文の段落は、文のまとまり毎に、間が開いていることが多いので、それを目安にします。
・説明文の場合も同様ですが、説明文の場合は、形式段落に分けてから考えるとわかりやすいです。形式段落は、文の最初が一文字下がっています。下がっている隙間に番号を書きます。例1,2・・・・

4,段落毎に読み深めていきます。
 物語文の場合は、
・登場人物〔特に主人公)に注目して読んでいくと分かりやすいと思います。
・登場人物の言葉(「  」の部分)や、気持ちを表す言葉を見つけて線を引いて、その時の気持ちを考えていきます。言葉(「 」)の前後の言葉に注目するのもよいと思います。同じ言葉でも、言葉の後に「〜〜と叫んだ。」「〜〜と語った。」「〜〜とつぶやいた。」「〜〜とささやいた。」では気持ちが違ってきます。
・物語によっては、「時間の経過を表す言葉」に注目することもあります。
・主人公は「・・・な気持ち」「・・・と考えている。」とまとめます。

・説明文の場合は、
・形式段落をしっかり読んで、その中で作者が一番言いたいことは何かを考えます。
・「作者が一番言いたい」と読み取ったところに線(−)を引き、形式段落の番号とともにノートに書いていきます。

5,まとめます。
・物語文:段落毎にまとめた主人公の気持ちの変化を見直して、作品全体で自分が読み取ったことをまとめます。
・説明文:段落毎に読み取った作者の言いたいことを見直して、作者がこの説明文全体で一番言いたいことを考え、まとめます。、

●低・中学年では、挿絵に注目するのもよいと思います。挿絵をよく見ることで、主人公の気持ちを考えさせたり、周りの様子を想像させたりすることは、低・中学年では効果的です。


 いろいろ書いてきましたが、基本は
「全文を音読するーわからない漢字や言葉を調べる」ー段落毎に読み取るーまとめる」
です。
 しかし、これが絶対ではありません。各ご家庭で工夫してみるのもよいと思います。

写真は1年生の国語の教科書です。