家でできる学習 その1
- 公開日
- 2020/04/20
- 更新日
- 2020/04/20
お知らせ
○令和2年度が始まって10日がたちました。その間のほとんどは、新型コロナウィルス感染防止のため、学校休業日となりました。学校休業日は5月6日まで続く予定です。感染防止のためには、仕方ないと思いますが、ずっと家の中にいる子どもたちのことを考えると心配でなりません。
学校では、連絡日に、できる限りの「学習課題」を与えたり、「プリント」を配布したり、学習に役立つインターネットやテレビの紹介をしてきましたが、なかなか自分から進んで学習に取り組めない子や、プリント学習やドリル学習に飽きてきている子も多いと思います。
そこで、プリント学習とは違う学習を紹介したいと思います。よかったら、家庭で行って下さい。
●その1 視写(毎日6〜7分)
○用意するもの
・原稿用紙(なければ、ノートでも広告の裏紙でもOKです。)
・鉛筆
・国語の教科書(4月6日にもらった教科書に載っている物語文がよいと思います。)
・タイマー(ない場合は、3分間を計ってくれる人)
○やり方(3分間で、できるだけたくさんの文字を速く正確に写す)
・教科書と書く紙を用意。
・タイマーを3分間にセット。あるいは、3分間を計ってくれる人を用意。
・「スタート」の合図で、教科書の文章を早く正確に紙に書いていく。
・「ストップ」ですぐやめる。書きかけでもやめます。
・書けた文字数を数える。〔原稿用紙だと数えるのに便利です。また、間違えた文字は数えません)
・書けた文字が記録です(書いた文字−間違えた文字=記録(○○文字)
*1回目の記録を元に、自分で「目標記録」を決めます。例えば、1回目は100文字だったから、300文字を目標にするなど・・・・・。毎日1〜2回挑戦します。3〜4日かけて一生懸命挑戦しても、うまくいかない場合は、目標を少し下げても大丈夫です。
目標を達成したら、続きの文章を同じように試写していきます。〔301文字目からでもよし、違う文章でもよし。教科書以外でも大丈夫です。)
○視写の効能
・文章を視写する場合は、
〔最初)字を写す→〔次に)単語を写す→(そして)文章を写す
となると、早く視写することが出来ます。
例えば、
「明日は 金曜日 です。」との文章を視写すると、
・はじめは「あ す は き ん よ う び で す」を一語一語写していきます。
・しかし、「あすは きんようび です」と単語毎に写すとより多くを視写することが出来ます。
・そして、「あすはきんようびです」と文章毎に視写するとより多くの文を視写することが出来るようになります。
・つまり、早くたくさんの字を視写しようとすると、一語一語を拾い書きするのではなく、文章を文章として把握することが必要になってきます。
つまり文字を多く書こうとすれば、文をより大きな塊としてとらえる事が必要になってきます。そして文を大きな塊としてつかむことで、読解力の向上が期待できます。
いろいろ書いてきましたが、視写は、あまり難しく考えずに、ゲーム感覚で、日々自分の記録に挑戦していくとよいと思います。また、今回紹介した視写は3分程度でできますので、親子で対決してみるのも面白いと思います。
●写真は昨年の3年生の授業風景です。