学校日記

天災は忘れたころにやってくる

公開日
2023/05/11
更新日
2023/05/11

校長メッセージ

 5月5日の子供の日。皆さんが連休を楽しんでいる最中に大きな地震が発生しました。

 石川県能登地方を震源とするM6.5、最大震度6強(珠洲市)の地震です、能登地方と言えば、2021年度にはコロナ禍において3年生の修学旅行へ行った地。思い起こせばその時から、この石川県では地震が頻発していました。被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。

 さて、今回の地震で話題になったのが「長周期地震動(ちょうしゅうきじしんどう)」なる言葉。一般的には地震の揺れの大きさを表すのに震度というものを使っています。
しかし昨今では、高層ビルが多く立ち並び、その高層階で過ごす方も多く、その多くの人が感じる「船に揺られているようなゆったりとした揺れ」が注目なのです。

 この長周期地震動には4階級の段階があり、これを作ったのは、あの東日本大震災の教訓を活かしてのことだったんですね。当時は、新宿の高層ビル群が大きく傾いては戻るという映像を見た方も多いはずです。今回の能登地方の地震は長周期地震動階級3だとか。何だか楽しいはずのお休みがいっぺんに吹き飛んでしまった感じですよね。

 地震学者の寺田寅彦さんの言葉を思い出します。「天災は忘れたころにやってくる」。しかし今回の地震も、学校の休みの日に起きていて不幸中の幸いでした。あゝ、この話はまたどこかでしますね。

                     学校長  川合 一紀