家庭科新聞16号 令和2年4月27日版
- 公開日
- 2020/04/27
- 更新日
- 2020/04/27
学校生活
皆さんは、
日本の牛乳を救う『プラスワンプロジェクト』
〜毎日牛乳をもう(モ〜)1杯。育ち盛りは、もう(モ〜)1パック〜
を知っていますか。
農林水産省は、酪農家を支えるため、牛乳やヨーグルトを普段より1本多く消費することを推進する「プラスワンプロジェクト」を2020年4月21日より開始しました。
緊急事態宣言の対象地域拡大によって、学校給食や外食産業における牛乳や乳製品の消費の減少が心配されていて、行き場を失った生乳を廃棄せざるを得ない状況になるおそれがあるだけでなく、このままだと酪農をやめる農家が増えたり、牛の処分をしなければいけない事態になるそうです。
生乳生産にあたっては、乳牛の病気を防ぐため毎日搾乳し続ける必要があり、搾乳しないと乳牛が病気になります。工場で生産される産物と違って、生乳の生産量は短期的にコントロールできません。
このため、生乳の廃棄といった食品ロスを生じる事態や乳牛を減らすことなく、この難局を乗り切るために、お買い物の際に牛乳やヨーグルトを普段より1本、特に育ち盛りの方がもう1パック多く購入すれば、酪農家への応援につながるそうです。
よって、今回は、日本の牛乳を救う『プラスワンプロジェクト』の応援第1弾として牛乳を使った簡単なデザート、『牛乳餅の黄粉&黒蜜がけ』を紹介します。(これもテレビで見たものを作ってみました。)
今回の材料の牛乳は、動物性のたんぱく質とそして、黄粉(きなこ)は、植物性のたんぱく質を含んでいるので、たんぱく質の摂取にもぴったりな食べ物です。
ちなみに黄粉の原料は、大豆ですよ。知ってますよね。
作る過程で混ぜるところが色々なものを作るときの参考になるので、
是非、やってみてください。私は、40年ぐらい前に大学で調理実習をしていた時に作ったブラマンジェや20年以上前に授業で作ったわらび餅の作業を思い出しました。また、牛乳餅はたべる時には牛乳の香りはしないで苦手な人でも大丈夫です。
今回は、火を使うので、安全に留意して、挑戦してみてください。
危ないと思ったら、挑戦せずに家庭科新聞10号で扱ったみかんゼリーに挑戦してください。おもしろいですよ。
『牛乳餅の黄粉&黒蜜がけ』
[用意するもの]
・牛乳 150cc(3/4カップ)
・片栗粉 大さじ3
・黄粉(きなこ) 20g
・黒蜜 大さじ2
[作り方]
1 鍋に牛乳と片栗粉を入れ、よくかき混ぜる。
2 鍋を弱火にかけ、ヘラでかき混ぜながら煮て、とろみがついて柔らかい餅状になったら、ラップを敷いたバットに移し、ラップで全体を包み、室温で冷ます。
(力強くしっかりかき混ぜ、火加減に気を付けること)
(バットがなくても大丈夫、平らで熱くても大丈夫なら素材の上でやること)
3 固まったら、一口大(ひとくちだい)にちぎって器に盛り付け、黄粉と黒蜜をかける。
(包丁で一口大に切るのも可)