運動ぐつにありがとう(5年生)
- 公開日
- 2017/09/29
- 更新日
- 2017/09/29
5年生
今日は、あなたがいつもはいている運動ぐつをよく見て描きたいと思います。
なぜそんなことをするかって?
そもそも、どうして人は立体(3次元)のものを平面(2次元)に表すのでしょうか。
歴史をもとに考えてみましょうか。
太古の昔、人間は牛や鹿などの獲物をどうくつに描いたとされています。
立体の生き物を平面のかべに表しました。
そのうちお祭りに使うつぼや器に描くようになりました。
そして、王の肖像画を写実的に描く画家がもてはやされる時代がやってきます。
ダヴィンチは単に観察するだけでなく、科学的に分析をして描きました。
やがて、カメラが発明されます。
人間の目にうつるまま写実的に描くだけが、絵の価値ではなくなりました。
ゴッホやピカソの絵を思い浮かべてください。
今日の授業では、なぜくつをよく見て描くのでしょうか。
大人になって、ものをそっくり描けるようになるため?
いいえ、おそらくそうした場面は多くはないでしょう。
衛藤先生はこう考えます。描こうとすると、人はものをよく見ます。
靴は、人間の知恵がたくさんつまっています。私たちが快適に歩けるように。
図工はものをつくる勉強をする時間です。人がたくさんの工夫をこめた靴をよく見てほしいと思います。
毎日はくことで汚れて今の姿になり、大きくなるあなたたちの足に合わなくなれば捨てられる存在のくつと2時間だけ向き合ってみましょうね。