セカンドオピニオン
- 公開日
- 2022/12/12
- 更新日
- 2022/12/12
校長メッセージ
セカンドオピニオンとは、主治医以外の医師に自分の症状を診てもらい違った視点からの判断をあおぐやり方を総称してこう呼びますね。
セカンドオピニオンの発祥の地はアメリカでした。かつてのアメリカでは、複数の医師が手術や治療の必要性を認めなければ保険会社が医療費を支払わないというものでした。目的は医療費の削減です。あるお医者さんは「手術が必要です」と勧める一方で、あるお医者さんは「様子を見ましょう」と言う。つまり保険会社は手術件数を減らすため、セカンドオピニオンを推奨したのです。手術を見送る診断を下してくれるお医者さんがいる方が良いからですよね。
しかし今では、保険会社の思惑とは裏腹に、医療情報をガラス張りにするという患者の人権を守るためにもセカンドオピニオンが普及していますね。
考えてみると私たちは、病気だけでなく、毎日様々な選択と決定を迫られています。夕飯は何にしようかとか、どっちの道に行けば目的地に着くのかとか、あの服とこの服はどっちが似合うだとか、小さなことから言えばきりがありません。そんなときセカンドオピニオンは有効なのではないでしょうか。誰かの意見を聞いてもなお、別の人の意見も聞いてみるというわけです。
ある著名な方が「何か始めようと思ったときには3人の人に話を聞くがよい」と言っています。一人は尊敬している人、もう一人は自分には理解できない人、そして最後はこれから新しく出会う人だそうです。こういうのはサードオピニオンって言うんですかね・・・。
学校長 川合 一紀