学校日記

親の愛

公開日
2022/09/26
更新日
2022/09/26

校長メッセージ

 「子供はあなたの愛を待っているのよ。1対1のね。あなたが働いてパンを稼いできても、その子が放っておかれるんじゃどうしようもないでしょう。」
 これはインドの修道女『マザー・テレサ』の言葉です。一方で、「そうはいっても、稼いでこなければ生活もままならないし仕方がないんじゃないの?」という声も聞こえてきそうです。それでも子供は「親は本当に自分を認めてくれているか。嘘を言ってないか」と、常に敏感に探っています。親の愛と信頼、肯定があってこそ、子供である自分は安定して生きていけると知っているからです。

 子供は常に親の愛を求めています。これは極めて重要な事実であるにも関わらず、意外に理解されていないのではないでしょうか。昔から日本人は「以心伝心、親しい間柄なら言わなくてもわかるはず」と言われてきました。しかし、重要なことは言わなくては伝わらないのです。

 皆さんは、「エデンの東」という映画をご存じでしょうか。主人公が有名なジェームズ・ディーンと言うこともあって米国映画の筆頭にあげられます。この主人公もわざと様々な悪さをして父親の愛を求めてやみません。しかし父親はそれに気づかず受け止めないというヤキモキするストーリーです。子供は親に愛され、認められたいのです。
 ああ、今一度あの映画を見たくなってしまいました。


                    学校長  川合 一紀