家庭科新聞50号その1 令和2年5月31日版
- 公開日
- 2020/05/31
- 更新日
- 2020/05/31
学校生活
テレビの旅番組、電動バイクでずっと走っている番組やバスで移動している番組など色々あります。景色もいいけれど、その土地の美味しい食べ物を見るのも目的です。今の出来事が終わったら、美味しいものをいっぱい食べに行きたいです。
今回、その中で『くず餅』を扱っている番組がありました。黄粉(きなこ)と黒蜜をかけて食べるくず餅って、最高です。
どうやって、『くず餅』って作るんでしょうか。夏によく黒蜜をかけて食べるくずきりとは、全く食感も見かけも違います。
調べてみたら、私たちが『くず餅』と呼んでいるものは、発酵食品で、「和菓子で唯一の発酵食品」でした。
ある東京の有名店のくず餅は、原料の小麦粉を練って水洗いした後、くず餅に必要なでんぷんを沈殿させます。それと木曽川水系の名水と一緒に木樽で450日間かけて、乳酸発酵させ、それを数日間、水洗いして、酸味を乗り除いて、くず餅に蒸し上げるそうです。すごく手がかかっています。
ヨーグルトや○○ピスも乳酸菌で作る発酵食品です。同じ乳殺菌の発酵食品でも相当、違いますね。そして、発酵食品って、本当に面白いです。
名前は、くずは、東京都区部東部の葛飾郡の「葛(くず)」に由来していて、関西の葛と区別するために久寿(くず)という字をあてたという説があるそうです。
くずきり(葛きり)や葛餅は、葛粉から作られ、『関西風の葛餅』といわれているもので、発酵食品の葛餅は、『関東風のくず餅』』と言われています。
今日は、『関東風のくず餅』ではなく、涼しげな『関西風の葛餅』を作り方の説明をしたいと思います。
これからの暑い季節にピッタリなお菓子です。
透明に仕上げるのは、難しいですが、是非、挑戦してみてください。
『関西風葛餅』
[用意するもの]
・葛粉(本葛粉) 50g
・水 250cc
・黄粉(きなこ) 適量
・黒蜜 適量
[作り方]
1.ボウルに葛粉を入れ、水を少しずつ入れ、葛粉を溶かす。
2.裏ごし器や茶こしなどこしながら、鍋に移す。(溶け残っているものをなくすため)
3.鍋を火にかけ練る。火加減は、初めは強火で温め、透明感と粘りが出てきたら中火にして、練る。全体が透明になったら鍋を火を止める。
4.水に濡らした平らなお皿などに移し、へらなどで平たくする。
5.お皿を冷水が入っているボウルなどに沈め。冷やす。
6.葛餅を皿から取り出し、水気を切り、食べやすい大きさに切り、器に盛る。黄粉と黒蜜をかける。