家庭科新聞35号 令和2年5月16日版
- 公開日
- 2020/05/16
- 更新日
- 2020/05/16
学校生活
新聞を見るのが、毎日の日課です。家庭科という教科は、生活に根付いたものなので、いつでもアンテナをはって、新しい情報や生活に役立つ情報を探しています。それを授業で皆さんに伝えることもあります。
今回、とても気になった記事がありました。それは、「外出自粛を求められている中で、加齢により心身が衰えるフレイル(虚弱)の進行が心配されている。」という記事です。
『2週間の寝たきりで失う筋肉量は、加齢で7年間で失う量に匹敵する』という話があります。前に腰の手術をした時に約2日間、動かないだけで、歩行器を使わないと歩けなくなったことがあります。
そして、筋肉量が減ると運動量も減り、エネルギー消費量の低下を招きます。さらに、食欲がわかなくなるために食事の量も減って栄養面が悪化し、筋肉量が低下します。
このサイクルの筋肉量が減るなどの途中で止まれば、基礎代謝が落ち、体重が増加することになります。健康な人たちは、体重の増加で止まるかもしれません。
しかし、高齢者の方達は、このサイクルが続くと、介護が必要な状態になり、さらに進行すると体の回復力や抵抗力が低下し、感染症が重症化しやすくなる可能性があります。
これは、高齢者だけでなく、誰でも起こりうる事として考えることが必要です。
さて、記事によると高齢者のフレイル(虚弱)予防のポイントは、次の3つだそうです。
1.適度な運動:自宅で軽い運動をする。筋肉量低下させない。
2.バランスのとれた食事をする。:タンパク質を多くとるようにする。歯ごたえのある食べ物をメニューに取り入れる。食後は、歯磨きをする。筋肉の材料を摂取する。口の中の健康が全身の健康につながります。
3.社会参加:遠方にいる家族に電話をするなどして、自宅にいても積極的に社会参加をする。お互いに『ハッピーホルモン』を出しましょう。
家庭科新聞では、栄養、たんぱく質、運動、歯磨き、ビタミンD、そして高齢者の方との交流のことを書いてきました。特に高齢者の方との電話については、毎週書いていますが、本当に大事なことなので、心がけてくれるとうれしいです。
是非、もう一度、前の家庭科新聞を読んで、参考にしてください。