学校日記

家庭科新聞20号  令和2年5月1日版

公開日
2020/05/01
更新日
2020/05/01

学校生活

『食べること』=『生きること』という話を家庭科新聞8号で書きました。
『食べること』は、楽しみになるので、こういう時こそ食べることを大事にしてほしいと思います。
 皆さんは、食事のために買い物に行き、お店に置いてあるものを見ると季節を感じることはありませんか。下の3つの野菜は、1年中お店にあるものですが、新が付くと春を代表する野菜になり、今、『旬(しゅん)』の野菜です。
『新(春)キャベツ』は、3〜5月に収穫され、巻きがふっくらとしていてやわらかく、葉がみずみずしい。
『新ジャガ(イモ)』は、その年の出始めの小型のジャガイモ。皮が薄くて水分が多く、煮くずれしにくい。
『新タマネギ』は、3月、4月に早取りし、すぐに出荷したもので皮が薄く、実の水分が多くてやわらかく、また、みずみずしく、辛みが少ない。

 さて、野菜に関して、よく聞く言葉に『旬(しゅん)』というものがあると思います。
辞書の広辞苑で調べてみると魚介・野菜・果物などがよくとれて味の最もよい時と書いてあります。
また、『旬』と同じように『出盛り期』という言葉も聞いたことがあると思います。
『旬』と『出盛り期』、同じものだと思っているかもしれませんが(実際、今は、同じように使っていますが)本当は、違います。
魚介・野菜・果物など生鮮食品が季節によって、とれる量が多い時があり、この時期を『出盛り期』と言います。『出盛り期』のものは、味がよく、栄養価も高く、価格も安いものが多いです。
 年間を通じて特に美味しい時期を『旬』と言います。『出盛り期』と『旬』は一致することが多いですが、本当は同じとは限りませんが、今では、同じ意味で使っていることが多くなりました。
 日本では古来より四季を通して『旬(しゅん)』を楽しむ風習があります。
春(二月〜四月)の旬の野菜といえば、キャベツ・新じゃが・筍(たけのこ)・たらの芽・菜の花・ふきなどがあります。
夏(五月〜七月)の旬の野菜は、えだまめ・オクラ・かぼちゃ・きゅうり・トマト・なす・ピーマンなどがあります。
野菜や果物は、出盛り期が長く1年中手に入るものが多いですが、やはり旬を考慮した季節感のある献立を心がけるようにすると食生活がもっと楽しくなると思います。
是非、時々は、『旬』を意識して、食生活に彩りを加えてください。