校長室

このたび、力ある仁科 光一 校長先生の後任として着任いたしました塩田 英俊と申します。私は熊本県の天草で生まれ育ち、19歳の時に「人は人の環境である」という言葉に触れて教育者を目指しました。「自分という環境が善い環境であれば、周囲を善く変えることができる、その輪がどんどん広がれば、日本が善くなり世界が善くなる。そういう生き方ができるのが教育である。」との意味で、人として最善の教育環境になると決めて現在にいたります。

 子供たちにとっての、より善い教育環境となれるように、「子供たちのため」という一点で保護者や地域の皆様と共に教職員一同、協力しあっていければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 本校の教育目標は、『よく考える子・思いやりのある子・じょうぶで元気な子』です。人間尊重の精神を基調として、心身ともに健康で豊かな人間性と向上心を培い、時代の変化に主体的に向き合い、多様な文化や考えを認め尊重しながら、自ら考え判断し、行動することができる、よりよい社会の創り手としての資質・能力の基礎をバランスよく身に付けた児童を育成することを主眼としています。

 そして、子供が「学校が楽しい、勉強大好き」と言える学校、保護者の皆様に「信頼できる、通わせてよかった」と言ってもらえる学校、地域が「誇りをもって、応援したい」と思える学校、教職員が「教えがい やりがいがある」と言える学校を目指す学校像としています。

 本校では、「主体的・対話的で深い学び」の具現化を図るために『友達とよりよく問題解決しようとする児童の育成』を主題に単元を中心としたカリキュラムマネジメントによる授業改善を特色としています。その中で、子供たちが友達と協力して話し合い、お互いの考えを練り上げて問題を解決していく過程を大切にしています。

 また、インクルーシブ教育の拡充による共生社会の実現を目指して、特別支援学級児童と通常学級児童の交流及び共同学習を推進しています。たてわり班活動による異学年交流も思いやりの実践の場として年間を通して展開しています。

 今年度、保護者・地域の皆様には引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。

豊島区立池袋第三小学校  校長 塩田 英俊

<本校の紹介>

本校は、乗降客数全国第2位を誇る池袋駅西口に面する地域の南側を学区域とする、令和5年度に創立85周年を迎えた学校です。
 学区域にはデパートなどの商業施設や、東京芸術劇場、立教大学など文教施設が調和し、賑やかながらも落ち着いた雰囲気をもっている地域です。
 校舎改築工事のため、平成26年8月下旬より、平成28年12月末までは、西武池袋線椎名町駅近くの椎名町校舎に移転をしていました。平成29年の3学期からは、素敵な新校舎での教育活動が始まりました。
子供の安全対策にも力を注いでおり、保護者・区教委・警察・地域安全ボランティア等の皆様のご協力もいただきながら、児童の安全・安心の確保に取り組んでいます。
 また、子供の放課後の遊び場を確保するため、校舎の隣に別棟で「子どもスキップ池袋第三」が併設され、校庭や体育館等を使って子供が夕方近くまで安心して安全に遊ぶことができる場となっています。

<慈母ふくろう像に見守られて>

旧校舎の街角ギャラリーに「慈母ふくろう像」が建っていました。この像は、本校第8代PTA会長の釜井甲子さんの寄贈によるもので、「子の健やかな成長を願う親の気持ち」が込められています。池三小の子供たちが健やかに成長できるよう、いつも温かく見守ってくれていました。新校舎では、改めて正門前に設置され、毎日、子供たちの登下校を見守ってくれています。

慈母ふくろう像