学校日記

三日三月三年

公開日
2021/04/19
更新日
2021/04/19

校長メッセージ

 皆さんは、物事を判断したり決断したりしようとするとき、どうしても迷ってしまうことはありませんか。私はよくあります。なかなか決心がつかなくて、結果的には機を逃してしまうというようなことがありますよね。お店で「欲しいなあ」と思ったものでも、1週間程度放っておくとその気持ちが冷めてしまうこともあり、実はこうすることで本当に欲しいものかどうか判断できるのだとか・・・。1週間経って売り切れていたなんていうこともありますが、買い物程度の機を逃すことはともかくとしても、重要な決断をしなかったがために大きな失敗をしたなんていうことはしたくないですよね。
 「三日三月三年」という言葉があります。物事をこのサイクルで見直すと良いということのようです。我々が三年でようやく決断するようなことは、実は三か月で見えていることであり、よくよく振り返れば三日で気づいていたことなのです。もちろん、気づいた程度の三日で決断することは難しいでしょう。それ相当の年月が過ぎて初めて「あの違和感は、やっぱりそうだったのか」と思うものです。これに似た感覚で大事にしたいのが、第一印象です。「第一印象で8割は決まる」ともいわれるほど、我々の気づきは馬鹿にならないのですね。「三日三月三年」を意識しているだけで、本当に三年経つまでには、もっと早い段階で決断できるようになるのではないでしょうか。心がけておきたいことの一つです。

                     学校長  川合 一紀