学校日記

花は咲く

公開日
2022/03/07
更新日
2022/03/07

校長メッセージ

 3月11日で東日本大震災から11年目を迎えます。今もなお行方不明の方々が2500名以上もおり、その帰りを待つ人がたくさんいらっしゃるのです。遺体を目にしていない以上、亡くなったとは受け入れられない、けれど悲しみに暮れてばかりはいられない10年が過ぎました。

 「花は咲く」という歌は東日本大震災で被災された方々への復興ソングとしてNHKによって制作されました。 作詞の岩井俊二さん、作曲の菅野よう子さんは二人とも被災県の出身だそうです。この「花は咲く」は震災で亡くなった人の目線で書かれた歌だといいます。ただ歌詞のところどころでは、残された人たちの思いも歌っているように聴こえるのです。
 私は、「いつか生まれる君に、私は何を残しただろう」という歌詞に心が揺さぶられます。自分は直接的に大きく被災したわけではないけれど、この教訓をしっかりと後世に伝え残しているだろうか、と自問するのです。だから毎年この時期にはこの話題を持ち掛けます。
 教育者としても、大人としても、一人の人間としても、未来を切り拓く後世に向けて・・・。

                    学校長  川合 一紀