感謝の種 2学期終業式より
- 公開日
- 2022/12/23
- 更新日
- 2022/12/23
校長メッセージ
今日の終業式ではみなさんと次のことを考えたいと思います。
みなさんは「お蔭様」という言葉を知っていますか。これから迎える年末・年始、普段会えない人との挨拶などで「お元気にお過ごしですか」「ええ、お蔭様で、元気に過ごしています」などといった挨拶を耳にしたことがあるでしょう。
この日本独特の「お蔭様」の言葉には「人の目に届かない、隠れたところ」という意味があります。私たちがこの言葉をつかう時、目に見えないところで自分を支えてくれることに対する感謝の思いが根底にあります。
私たちは他人から、何かしらの厚意を受けた場合、すぐに「ありがとう」とお礼を言いますが、その相手が普段からあたり前のようにそばにいて、自然な流れでお世話になっている相手だった場合はどうでしょうか。人はあたり前に思ってしまうと、その厚意に気づきにくく、感謝の言葉も出にくいものです。
世の中には客観的に見ると、恵まれた環境にいながらも自己中心的な考えに陥り、満たされない思いを抱いて生活している人がいます。
一方で日々、困難な課題や苦境に立たされながらも、生き生きと生きていける人もいます。その違いは何でしょう。私は「お蔭様」という「感謝の種」に気づけるかどうかだと考えます。
一日が終わって「今日は誰の世話にもなっていない」と言い切れる日が果たして存在するのでしょうか。
年の変わるこの節目、2学期の終わりを迎え、改めてあなた方一人一人にかかわってくださったすべての事や人に対して「お蔭様」の感謝の種を見つけましょう。そして、その種を大切に育てられる人であってください。
健康に気を付けて、充実した冬休みを過ごしてください。3学期もみなさんと元気に笑顔であえることを楽しみにしています。
どうそ良い年を迎えてください。
*一部抜粋
校長 平本 浩実