譲渡会
- 公開日
- 2021/04/26
- 更新日
- 2021/04/26
校長メッセージ
3度目の緊急事態宣言が発出され、今年の5月の連休も「どこにも行けないなあ」と嘆きの声が聞こえてきます。大型遊興施設なども軒並み臨時休業ですから、どこへ行こうにも行き先もありませんね。このコロナ禍においては、様々なイベントが中止になっていますが、実は、犬や猫の譲渡会も中止になっているのです。
譲渡会とは、動物愛護センター等が、飼い主不明で保護されたり迷子や捨てられたりした犬猫の里親を探すマッチングの会のことです。新型コロナウイルス感染症予防のためですから仕方ないのですが、例えば音楽コンサートがなくなったとかサッカーや野球が無観客になったといえば、「残念!楽しみにしていたのに・・・」となりますが、この譲渡会がなくなると、里親に引き取られなかった犬猫は殺処分されてしまうのです。犬に限って言えば、年間約3万頭もの数が命を失っています。胸が締め付けられるような思いです。
私の家には小次郎という名の6歳の犬がいます。小次郎は保護犬ではありませんが、お隣の家には小次郎より若い保護犬の「レモンちゃん」がいます。レモンちゃんがお隣の家に来たばかりの時は、警戒していて1週間ほど何も食べなかったといいます。今では小次郎の良き友達ですが、レモンちゃんがどれほどに劣悪な環境で育ったのか想像に難くありません。今や14歳以下の子供よりも数が多いとされるペット事情。コロナの影響は、人間のみならず動物たちの命までも脅かしているのです。
学校長 川合 一紀