日本語って難しい
- 公開日
- 2020/08/17
- 更新日
- 2020/08/17
校長メッセージ
さて、今年の夏休みもあと1週間です。埼玉県のいくつかの学校では、今日(17日)が2学期の始業式というところも多いようです。連日、体温を超えるような気温に「熱中症警戒アラート」なるものが発令され、コロナウイルス感染症とのダブル対策で疲れも倍増といったところでしょうか。帰省もままならない中で、残暑見舞いを送った方々も多いことでしょう。ところで、この残暑見舞いの文末によく使われる「ご自愛ください」という言葉。お使いになられている方も多いと思いますが、「あなた自身の体を大切にしてくださいね」という意味が含まれています。だから「お体をご自愛ください」と書くと意味が重複してしまうので間違えとなりますのでご注意を。
また、よくニュースや新聞で耳にしたり目にしたりする「お詫びして訂正いたします」という言葉。これも「訂正してお詫びいたします」という方もいて、どっちが正しいのかなあと思ってしまいますよね。
そもそも「〜て、」の国語的な使い方としては、動作を順番に言うというのが一般的なので「眼鏡をかけて、本を読みます」などの使い方をします。そう考えると、まずは訂正して、それからお詫びするのがいいようにも思いますが、謝罪の場合は文章の前後の関係から文後に重きを置くこと多いようですので、お詫びが主なら「訂正してお詫びいたします」、訂正が主なら「お詫びして訂正いたします」となるようです。
日本語って難しいですねぇ。
学校長 川合 一紀