学校日記

NIEを取り入れよう

公開日
2020/05/11
更新日
2020/05/11

校長メッセージ

 表題のNIEをご存じでしょうか。Newspaper in Educationの頭文字をとったもので、日本語訳は「教育に新聞を」といい、学校教育に新聞を活用するもの。読解力はもちろん、文章構成力や批評する力、グループ討論にも発展させる取り組みです。この活動の発端は、アメリカの中学生が学校以外で活字に触れているのは4割以下だったという報告からです。1930年代にこの活動が広がりました。活字離れはアメリカだけでなく日本でも話題になりましたが、今から30年前の調査結果と比較してみると、読書をする小中学生の割合は確実に増えているという報告もあります。しかし新聞を読んでいるかという質問(全国学力・学習状況調査より)には、約6割以上の小中学生が「ほとんど読まない・全く読まない」と回答しているのです。昨今では、新型コロナウイルスの話題ばかりが表立っていますが、新聞をめくると様々な話題がたくさん載っています。「新聞を購読していない」といわれるご家庭の多くは、ニュースアプリの情報で十分だからと答えている方が多くいらっしゃいます。確かに時間短縮で効率もよさそうですが、自分の好みの情報ばかりを優先して選ぶので、思いもよらない情報に触れる機会は少ないとも言えます。生徒の皆さん!もしお家に新聞があるようでしたら一度広げてみてください。インターネットで検索すれば新聞そのままを読むこともできます。できれば学校で活用していきたいところですが、こういった状況の時ですから、わずかでも時間を見つけて新聞を読みましょうよ。受験生にとってはとても有効な勉強方法でもあるんですよ。

                      学校長   川合 一紀