学校日記

これからやれることは何か

公開日
2020/05/18
更新日
2020/05/18

校長メッセージ

 新聞やニュース等で報道を目にした方も多いと思いますが、中体連(中学校体育連盟)関係の夏の大会が軒並み中止となりました。また併せて吹奏楽コンクールも中止となりました。高等学校の高校総体などが中止になる中、夏の甲子園大会開催も危ぶまれていますね。言わずと知れた新型コロナウイルス感染関連の影響です。ここまで部活動で頑張ってきた生徒たち(特に3年生)にとっては大きなショックであろうと思います。学校が再開されていないので、全生徒にきちんとした形で伝えられていないのが心苦しいのですが、すでに知っている方々も多いことでしょう。「部活動の最終目標は大会に参加することではない」というような言葉を何かで目にしました。確かにその通りです。でもそれは、人によっては慰めの言葉にしか聞こえないと思います。人はだれしも目標を持って生活をしています。全国大会出場とは言わずとも、区の大会や夏のサマーコンサートであったとしても目標に違いはありません。目標を見失うと、今までやってきたことが何だったのか自暴自棄になることさえあるでしょう。一方で、やはり3年生にとっては受験が心配です。国や都は、来春の入試制度や試験の在り方を検討してくれてはいますが、先が見えないので不安でしょう。ならば今できることは何か。それは自分の今の力と置かれた立場をしっかり見極めることではないでしょうか。2年生は1年生の時の勉強や部活動の内容がしっかり身についているか、3年生は、振り返った2年間の学びが身についているのか。振り返れば振り返るほど「あの時ちゃんとやっていれば・・・」の思いが頭をよぎるでしょう。しかし過去には戻れません。だからこそ、これからできることは何かを冷静になって判断できる人こそ、新たな社会に適応できる人間なのだと思います。
 「もっとも真剣に準備した人のところに強運が訪れる」とはある著名な方の名言です。先が見えないからと言って漫然と過ごすのではなく、これからやれることは何かを真剣に考え、取り組みたいものです。学校も最大限の支援をします。小さくても目標を見つけましょうよ。

                      学校長  川合 一紀