校長室

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自ら学ぶ力を身に付けさせるために

〜豊かな表現力を身に付けさせ、主体的に学び合う子供の育成〜

校長 酒井 由江

桜が咲き誇り、清和小学校74年目の春を迎えました。今年度入学した1年生63名を迎え、13学級384名でスタートしました。歴史と伝統のある巣鴨、大塚の地に、希望と夢を膨らませて登校した子供の思いを受け止め、教育の充実に努めてまいります。

私は、学校教育の中で「学校が心理的に安全な場所である」ことが重要なことであり、私たち学校教育に関わるものは、子供たちにとって学校が安心な場となるようにすることが大きな努めであると考えています。まず、教師が日頃から子供たちに笑顔で過ごし、子供たちが安心して話せる雰囲気をつくることが大切です。笑顔は、人の気持ちも自分の気持ちも安心させることができます。そこで、誰一人取り残さない教育を基本理念に学校経営を行います。

昨年度の豊島区教育委員会研究開発指定校「自分の考えをもち、表現する児童の育成〜学校図書館と地域図書館の連携を通して〜」の成果を踏まえ、今年度は、清和小学校が区内小学校で初めて学校司書が週4日の常勤となりました。読書センター、学習情報センターの機能を有効活用し、より一層、図書館活用を充実させてまいります。

今年度は、「豊かな表現力を身に付けさせ、主体的に学び合う子供」を学校経営の柱として子供たちを育てていきます。その土台となるのは、「自ら学ぶ力」です。そこで、今年度は、宿題・家庭学習の在り方を見直していきます。

これまでは、全員に同量、同課題(プリントやドリル類等)を宿題として出していました。本来、学習というのは、自分のために、自分が取り組みたいことを学ぶことであると考えます。宿題があるから仕方なく取り組むのではなく、自ら学びたいことを家庭学習として取り組ませていきます。

家庭学習の目安は、一般的に「10分×学年」と言われています。この家庭学習を続けていくと、各自のスタイルに合わせて、たとえ短時間であっても毎日一定の時間や分量をこなすことにより、習慣付けのトレーニングにもなり、学習する習慣が身に付いていきます。

そこで、今年度から、全学年、家庭学習ノートを活用していきます。1・2年生は、家庭学習を行うにあたり、「全て自由」としても、始めは、どのように進めていけばよいか戸惑うと考えられるため、段階的に進めていきます。特に1年生は、家庭学習ノートの活用は、11月頃からにいたします。それまでは、学校から課題を出していきます。子供たちが、充実した小学校生活が送れるように、授業や家庭学習を通して「自ら学ぶ力」を身に付けさせていきます。今年度も、本校の教育活動にご理解・ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。


校章はあざみの花と葉がデザインされています。子供たちが「力強くたくましく成長」するようにとの願いが込められています。