学習情報センター研究
- 公開日
- 2025/04/29
- 更新日
- 2025/04/29
校長メッセージ
令和6年度に愛知工業大学大学院工学研究科建築システム工学専攻生が本校に来校し、学習情報センターの生徒利用について研究を行っていました。この度、修士論文がまとまり報告を受けましたので、概要を報告します。
(研究の背景)
文部科学省によると滞在したくなる学校図書館の計画として「天井の高い積層分を吹抜けとすること」を上げています。しかし、図書館協会による学校図書館の施設設備基準では「2階以上の吹抜けや高い天井を避けること」とされており、学校図書館の吹き抜け配置において明瞭な基準がなく、吹き抜けによる効果や影響について明確に分かっていない、という背景があります。
(調査対象校)
和歌山県の中学校 三重県の中学校 愛知県の中学校 岐阜県の中学校 本校 の5校による研究 いずれも学校図書館の吹き抜け構造をもっている中学校
(結論)
・友達と過ごすため来室することが他中学校よりも高い傾向
・学校図書館の行為として他中学校より会話が多い傾向
・着座率は5校中一番高い
・本校では階段上にある座席で居場所形成が多い傾向
・本校では単独来館者が合流してグループとなり座席で勉強や会話を行う
行為が多い傾向
・利用パタンは4パタンに分類できる。
図書館機能目的型(友人と 読書、勉強)
図書つどい目的型(友人と 読書、勉強、会話)
つどい目的型(友人と にぎやかに会話)
単独利用目的型(ひとりで 読書、勉強)
・時間帯は5パタンに分類できる。
朝のみ 2・3時間目 昼のみ 放課後のみ 授業間の休み
・学校図書館が日常的な通過動線になっているため、単独利用者は目的を
もって来館し過ごしやすく、他の利用者と合流し館内をともに利用する
傾向にある。
愛知工業大学工学部建築学科教授 中井孝之先生から研究に参加したことに対して謝辞をいただきました。