意外と古い若者言葉
- 公開日
- 2023/02/20
- 更新日
- 2023/02/20
校長メッセージ
「なんか、マジでムカつく!」「ヤバいよね! マジビビるよね〜」こんな言葉を電車の中で若者同士が話していると言葉の乱れを指摘したくなりますよね。
でも実は、「マジ」「ムカつく」「ヤバい」「ビビる」はすべて遙か昔から使われてきた言葉なのだそうです。
「マジ」とは、江戸時代の芸人の楽屋言葉で「真面目に」という意味から「マジになる」「マジな心」と使われていました。今とあまり変わりありませんよね。「ムカつく」は胃腸の調子が悪く吐き気があるとして使われていたもの。それがやはり江戸時代になって「しゃくに障る・腹が立つ」というときにも使われるようになったと言われます。
「ヤバい」の語源は、江戸時代の矢場(射的場)では、隠れて悪いことが行われていたようで、そこに居合わせると役人から目をつけられて捕まってしまうからと言う意味で、「ヤバい」と言われるようになったとか。
そして「ビビる」は、平安時代の戦の際に、鎧がぶつかり合うと「ビンビン」という音が起きたそうで、これを指して、大軍が動いたときの音を「びびる音」と呼んだのだとか。そこから転じて、敵が攻めてきて恐れおののいたと言うときに「ビビった」というようになったそうです。
ちなみに「キモい」は、江戸時代では「狭くて窮屈、狭くて不快」という意味、「キレる」は諺の「堪忍袋の緒が切れる」からきたものだそうですよ。結構、昔から使われていたのですね。
学校長 川合 一紀