学校日記

立場が人をつくるって本当?

公開日
2022/06/21
更新日
2022/06/21

校長メッセージ

 よく言われる言葉ですね。それなりの地位や役職に就いた人は、だんだんとそれらしく振舞うようになるという意味です。任された職責が重いと感じていても、その仕事をこなそうと努力しているうちに自然とその役割が身につき、時間とともに立場にふさわしい人になるというわけです。
 しかし、これって本当でしょうか。経営者や教育者として有名なアメリカのポール・J・マイヤーさんは次のように言います。「人は環境によってつくられるのではなく、その人の心構えがその人をつくるのである」と。

 マイヤーさん曰く「主役は自分自身であるという信念と自信をもち、自分にふさわしい目標を設定することが大事である」と述べています。つまり、立場だけ与えてもダメで、本人の自信とやる気が大事ですよ、小さな目標でもいいから自分で考えて取り組みましょうね、と言っているのですね。うんうん、これなら初めの「立場が人を作る」にも通じるところがあります。なによりも本人の強い意志と信念が、自分をふさわしい人につくり替えていくのでしょう。

 生徒の皆さんは、先週、定期考査が終わりました。初めて中学校の定期考査を受けた1年生、今後の学習を振り返る重要な時期の定期考査だった2,3年生。いずれも、主役は自分自身です。中学生になったからとか、2,3年生になったからと言うだけでなく、信念と自信をもって自分にふさわしい目標設定をしましょうね。

                 学校長  川合 一紀