目は口ほどにものを言う
- 公開日
- 2020/06/15
- 更新日
- 2020/06/15
校長メッセージ
今日から給食が始まります。感染予防対策としても始めは先生たちが配膳をします。少しずつ日常の学校生活が戻ってきました。準備的な活動にはなりますが部活動も再開します。
さて、毎朝校門で挨拶を交わしているとマスク姿ではありますが、目の表情で元気かどうかなんとなくわかるようになってきました。しかし全体の表情が見えないとコミュニケーションを取りづらいのは確かですね。
人の心の動きは顔に表れ、さらに顔の中でも目を見れば一目瞭然ということから、「人の心はいつでも丸出しで、ごまかせませんよ」と言うときに「目は心の窓」とか「目は口ほどにものを言う」という言葉を使いますよね。時折ニュースで話題になりますが、偉い政治家の方々が「失言」を繰り返していたり、暴言を吐いていたりするのは「ついやってしまった」「出来心で」とはいうものの、日頃から考えていることがそのまま出てしまっているに過ぎません。心の中に元々あったからこそ、その人格が表に丸出しになった瞬間が失言だったり暴言だったりするわけですね。日頃、人は理性で自分をコントロールしているものです。取引先の接待の席で酔った勢いで失礼なことをいってしまった、ゴルフのスコアを過少申告して指摘され大恥をかいたなど、多かれ少なかれ失態はあるものです。しかしこれは元々自分の心に巣くっている「本心」であり、「魔が差した」と悪魔のせいにしてはいけないのですね。マスク姿が日常化して本心が見えづらくなってはいますが、その分、言葉を紡いで相手に理解してもらおうとする努力が必要でしょう。自分の心を冷静に見直してみたくなりました。
学校長 川合 一紀