学校日記

プロということ

公開日
2008/12/15
更新日
2008/12/15

校長メッセージ

 12月13日(土)の午前中は、元NHKアナウンサーの松村真貴子氏、午後は元Jリーグ監督の松木安太郎氏と直に接する機会がありました。

 松村真貴子氏は、「おいしく食べていきいき元気」という演題の「食育」関係の講演でした。「食育」にも大変興味がありますが、私は違った意味でも興味深いものがありました。それは、「話しのプロ」であるアナウンサーの生の話が聞けることです。

 われわれ教員も、話すことが職業と直接繋がっています。「プロのアナウンサーは、どのように話すのだろう」という興味が大変深かったということです。

 話を伺って、圧倒されました。声の美しさはもちろんですが、1時間という限られた時間の中で、話の内容、構成、抑揚、表情、間の取り方、聞いているものを飽きさせない工夫…、全てが大変参考になりました。それは、話し慣れているということだけではなく、努力によって身につけたのだと感じました。子どもから大人まで(老若男女?)会場にいましたので、大変難しかったと思いますが、難なく1時間の話しを終え、何を伝えたかったのかがきちんと残りました。感服です。

 一方、午後にお会いした、松木安太郎氏は写真でもおわかりいただけるように、それほど恵まれた体ではありません。選手として一流であったからには、相当な努力があったことは、簡単に想像できます。また、指導者としてJリーグの監督など、華やかな経歴をお持ちであるにもかかわらず、親しみやすく中学生にも分かりやすく指導され、一瞬で中学生の心をつかむところはさすがというしかありませんでした。

 ご自身ではあまりプレーはしませんでしたが、ボールのタッチやキックを少し拝見しただけで、「すごい!」と感じさせられました。何より、サッカーに対する姿勢、情熱には驚かされました。

 お二人とも、日本を代表するアナウンサー、サッカー選手・指導者です。近くで拝見できたことは、私にとって貴重な体験でした。

 「プロ」という言葉を意識せざるを得ませんでした。われわれも、「教えるプロ」として、たくさん見習うべきものがあったと同時に、負けてはいられないと、心の中に燃えるものを感じた一日でした。

                 《校長 江川 登》