思い出すということは・・・
- 公開日
- 2021/03/08
- 更新日
- 2021/03/08
校長メッセージ
昨年1月にスタートした大河ドラマ「麒麟がくる」。この総集編が先日放送されていました。このドラマは戦国武将の『明智光秀』目線で描かれた興味深いものでした。
ところでその中に登場する明智光秀の三女『明智珠子』(あけちたまこ)が正室として迎え入れられた『細川忠興』(ほそかわただおき)の注目する言葉があり、私は感銘を受けました。「思い出すという言葉は、日々忘れているから使う言葉。毎日心に留めていたならば、思い出すということはないのだ」というもの。う〜ん、意味が深いですねえ。この言葉を発したときの背景はさておき、この一節の意味だけを捉えるならば、とても当たり前のことを言っていますよね。でも人は「忘れる動物」といわれるように、記憶を整理するためにも結構な量の物事を忘れています。しかし常に意識している重要なことや忘れられない物事は、決して風化することなく心のどこかに挟まっているものですね。私もだんだん自分の記憶力に自信がなくなってきまして「あっ!思い出した!」なんてことは日常茶飯事です。覚えておかなければならないことだって忘れることがあるのに・・・。
「毎日毎日繰り返し考えていることは必ず現実なる」とも言われます。良くも悪くも意識の延長上に、自分の行動が伴っていくからなんでしょうかねえ。深く考えさせられる言葉でした。
学校長 川合一紀