学校日記

NASA

公開日
2021/02/22
更新日
2021/02/22

校長メッセージ

 アメリカの火星探査車「Perseverance」(パーサビィアランス )が、日本時間の2月19日早朝に火星への着陸に成功しました。Perseveranceは「火星に生物が存在した痕跡」を探すために打ち上げられたNASAの火星探査プログラムの9代目後継機。最初に火星に着陸したNASAの探査機はバイキング1号。1976年のことでした。
 当時は、送られてきた映像に「火星人が映っている」なんていう話題がもてはやされたのですが、「あったなぁ」と記憶している方もおられるでしょうか。今回Perseveranceは、火星の北半球に位置している直径45kmの「ジェゼロ・クレーター」に着陸しました。そこは約35億年以上前に水が流入し湖だったと考えられているからです。地球に生命が誕生したのは約40億年前。同時期の火星は、地球と同じように暖かく、水も豊富に存在していた可能性が高いことが明らかになっています。というのも火星探査機8代目の「キュリオシティ」はこれまでの探査によって、実際に水が流れていた痕跡を発見、「生命が存在できた環境」がかつての火星にあった可能性を見出しているようなのです。Perseveranceは日本語にすると、「忍耐」という意味があるそうです。Perseveranceが打ち上げられたのは、まさに地球人が新型コロナウイルスに脅かされている昨年の夏ですから、「火星に移り住めるのか?」なんていう新たな世界へ光明を見出すきっかけになることを期待したいですね。
 ところで、火星には新型コロナウイルスはいないでしょうかねえ?

                     学校長  川合 一紀