明けましておめでとうございます。
- 公開日
- 2021/01/08
- 更新日
- 2021/01/08
校長メッセージ
2021年の幕開けです。今年は例年になく静かに過ごしたという方も多いでしょう。年末から年始にかけては、コロナウイルスの猛威はとどまることを知らず、一層拡大に拍車がかかっているように見えます。国は緊急事態宣言を再発令しましたね。これで新型コロナ感染症は収束していくのでしょうか。
あまり表だって話題にされていないようですが、法律上、新型コロナウイルス感染症は「指定感染症」として位置づけられ、病院の対応もかなり慎重に扱うべき2類感染症相当となっています。2類感染症というのは、結核やSARS、MERSといった感染症が含まれていて8分類の上から2番目。対応は入院の勧告・措置に始まり保健所への連絡など細かな決まりがあるようです。ところが新型コロナウイルス感染症の場合は、これに加えて無症状者への対応や類似症患者への対策までも決められているので、病院関係者の間では、段階を下げてくれないと医療現場が崩壊するといった悲鳴が出ているようなのです。すでに保健所の方々は徹夜で処理をされています。今、じわじわと問題になってきている「早急に入院・手術をしなくてはならない病気の人」の受け入れ枠が無くなってきているというわけです。
厚生労働省も昨年の8月には段階変更を検討すると言ったわけですが、やはり社会情勢や治療薬の有無を見据えて、結局はこの「指定感染症」扱いを1年延長するとしました。う〜ん、どうしたらより良いのでしょうか。一刻も早く実効性のある対策を期待したいものです。もちろん、コロナウイルスを軽視するわけにはいかないので、感染者を減らす努力を我々一人一人がしっかりやっていくのは当然なのですが・・・。
他方で、今年で10年目を迎えるのは、東日本大震災の傷跡です。決して忘れてはならない震災の教訓があるのです。中学生の皆さんは、当時、3〜5歳ほどだったでしょうから記憶のない人もいるでしょうが、親戚の方や家族が被災した人もいるかもしれません。「天災は忘れたころにやってくる」とは、科学者である寺田寅彦の言葉のようです。さらに言えば、昨年の台風発生個数は23個とやや少なめですが想定内、しかし日本本土上陸は一つもないという異例の状況でした。そして昨年末あたりから「ドカ雪」の被害が多発しており、今週末も大雪に警戒という困った状況ですね。どうも自然災害を短いスパンで捉えると我々にあえて苦難を強いているように見えるのは私だけでしょうか。
今年は、何とか楽しい話題で「呟き」を飾りたいものです。
本年もよろしくお願いいたします。
学校長 川合 一紀