4月始まり?9月始まり?
- 公開日
- 2020/04/28
- 更新日
- 2020/04/28
校長メッセージ
「おはようございます。出席を取ります。今日の気分はどうですか。」こんな毎日のあたり前だった風景から、4月9日に登校して以来20日間近く遠ざかっています。生徒の皆さんはどんな風に過ごしていますか。実は池袋中学校の先生たちも自宅勤務ということで学校はガランとしています。みんなが新型コロナウイルス感染予防のため自宅待機を余儀なくされているわけです。しかしこの間も先生たちは、生徒の皆さんのために教材を作ったり動画を作ったりしてこれから始まるであろうオンライン授業に向けて準備を進めています。学校の休業がいつまで続くのか不安で仕方がないと生徒や保護者の皆様もお感じになっていると思いますが、豊島区は、今後を見据えてタブレットを貸し出し、オンライン授業展開を推進しようとしています。
一方で、世の中では「いっそのこと9月始まりにしては」という話も出ていますね。しかしこの話題は今に始まったことではないのです。そもそも日本も1872年の学制公布の時には9月始まりでした。しかし1886年の官公庁の「会計年度」制度にあわせて4月始まりと変わったのです。「じゃあ元に戻せば?」とも思いますが、そう簡単ではないのです。学校だけではなく日本全体として制度変更を考えなくてはなりません。新型コロナウイルスの拡大でこんな風になったからという理由だけでは安直ですが、考えるには絶好の機会かもしれません。できない理由を並べるのではなく、できるためにどうするかを考えたいですね。
ところで、私は毎朝、ラジオ体操をしてから出勤しています。家の奥さんはこれを録画して1日3回実践していますよ。運動不足の毎日です。たかがラジオ体操されどラジオ体操ですね。
学校長 川合 一紀