幻想、夢、目標、予定の違い
- 公開日
- 2020/01/08
- 更新日
- 2020/01/08
校長メッセージ
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
今日は三学期の始業式。生徒の皆さんには、「明けましておめでとう」とはどういう意味があるのか、「明けましておめでとう」はいつまで言うことができるのか、という話をしました。そこから1年間を見据えて自分なりの夢の実現に向けて頑張ってほしいことを伝えました。
さて、皆さんは宇宙旅行に行ってみたいと思いますか。今から50年以上前の話ならば現実的ではなかったものも、今は実現可能な段階まで来ているようですね。しかし現在でも多くの人にとっては、宇宙旅行は幻想です。「いけたらいいなぁ。でも無理だよなぁ」というわけです。でもこれが北極に行きたい。南極に行きたいとなればかなり近づき、夢としての可能性もあるわけですね。更にこの実現のためにコツコツとお金を貯め計画を練っているとすれば目標となります。一方で南極観測隊の方々にとっては、明日から1年間南極に行くというのは予定です。幻想とは、何となくそんなことができたらいいなあというもの。ぼんやりとしていて現実味はありません。夢は、それよりも現実的ではっきりしていますが、実現するかというと夢で終わってしまうことの方が多いですね。目標は更に具体的です。いつまでに実現したいかはっきりしていて取り組み方も夢に対するよりも現実的です。達成するための行動ステップもしっかりしています。けれども達成できる目標もあるし、できない目標もありますね。しかし予定はそれを立てるときには、きわめて現実的です。明日、始業式があって8時30分までに学校へ行くなんていうことは、達成できるかどうか迷ったり不安になったりするようなレベルではありませんよね。この違いが分かってくると、不可能と思えることでも達成に近づけることができる様な気がしませんか。今年はひとつ、皆さんの夢の段階を一つ二つ下げて予定にしてみてはどうでしょうか。
学校長 川合 一紀