学校日記

本は身銭を切って買うべし

公開日
2019/10/28
更新日
2019/10/28

校長メッセージ

私は通勤時間が長く、その過ごし方として電車の中では概ね本を読んでいます。毎週、地元の図書館へ足を運び6冊以上借ります。ジャンルにはあまりとらわれず、ライトノベルから哲学書など幅広く読むのですが、よく分からない内容のものは途中でやめてしまうこともあります。しかし中には「もう一度読みたい」と思うような本もあります。こういう本は古本屋さんへ行って購入するようにしています。タイトルの『本は買うべし』というのは、本屋さんへ行って毎回新刊を購入せよと言っているわけではありません。手当たり次第に買っていたらお小遣いがなくなってしまうし、先にも述べたように、内容がよく分からなかったり興味のもてなかったりした本に出会えば、お金がもったいなかったとがっかりすることもあるでしょう。そのためにも図書館は便利です。自分にあった図書に出会うまでワクワクします。でもそこからなのです。もし「もう一度読みたい」本に出会ったら、自分でお金を出して買うことをお薦めします。なぜなら、後に読み返してみると、当時とは違った受け留め方ができたり、「なぜこの本をいいと思ったのだろうか」と反省・回想したりできるからです。それはすなわち自分の成長を実感できるということなのです。今はインターネット上で「中古本」という体裁のいい物もありますから、何千円という本も数百円で買える、そんな喜びも味わえます。お子様に薦めていただければありがたいことです。


                       学校長  川合 一紀