負けても、なお得るものがある!
- 公開日
- 2019/10/21
- 更新日
- 2019/10/21
校長メッセージ
皆さんは「ハルウララ」という競走馬をご存じでしょうか。1998年に高知競馬場でデビューし2006年に引退するまで113連敗し続けた馬の名前です。2003年に「負け続ける馬」として一躍有名になったのですが、その時点で既に87連敗であったとか。その後もコンスタントに負け続け一度も優勝することなく引退したというわけです。しかしこの負け続けてもひたむきに走り続ける姿勢に心打たれる人が多く根強いファンがいるのだそうです。「ハルウララ」の馬券は、「走っても当たらない」「ダメな結果でもクビにならない」・・・というわけで、交通事故やリストラの「お守り」になっていたとも言われます。そもそもハルウララは、幼少期から小柄で臆病な馬であり、型にはまることを嫌う「世話の焼ける馬」だったそうです。ですから馬主や世話をする人も転々と変わり波瀾万丈の生き方をしていたそうですが、それでも決して休むことなく走り続けたと言います。「継続は力なり」を文字通り実践した馬ですね。競走馬ですから勝つことが至上命令です。しかし勝たなくても生きる道があった、振り返れば豊かな人生(馬生?)であったのではないでしょうか。負けても、なお得るものがある!ラグビーワールドカップでも印象づけられた言葉です。とても参考になる生き方ですね。
学校長 川合 一紀