学校日記

心をコントロールすることは難しいけれど・・・

公開日
2019/07/08
更新日
2019/07/08

校長メッセージ

先週以来、所沢市の中学2年生が友人と口論になり、ナイフで刺してしまったという事件が、マスメディアに大きく報道されています。中学生のお子さんをもつ親御さんからすると深刻な問題ですね。本日の生徒朝会では、全生徒に向けてこのお話をしました。ニュースや新聞でしか分からないけれども、刺してしまった当人は、今限りなく後悔をしているだろう。日頃から仲の良かった相手に対して、ちょっとした感情の昂ぶりが、このようなことにつながってしまったとは、残念ながら後悔しても後悔しきれるものではない。しかし、冷静になって考えれば、大変なことをしたと心から後悔しているはずである。と言うような内容です。言うなればアンガーマネージメントがうまく出来なかったことになるわけです。アンガーマネージメントとは、大人の人にも有効な方法として「6秒間じっと黙って我慢すると、怒りのレベルが下がる」というものです。本校では、呼吸タイムを推奨しています。3秒間で吸って、2秒間止めて、5秒間で吐ききる動作は、正にアンガーマネージメントに使える手法です。人は誰でも怒りの感情がわき上がるものですが、それを上手くコントロールして、人とのつきあい方を丁寧にもっていくことこそ、今、学ぶべきことではないでしょうか。亡くなられた中学生のご冥福をお祈りいたします。


                  学校長  川合 一紀