文部科学省は2月25日、子どもの携帯電話利用について初めて実施した大規模調査の結果を公表しました。
それによると、プロフ公開経験は中学2年生で13.9%だが、経験があると思う親は7.3%で、約4割は「プロフ」自体を知らないとあります。
また、携帯電話で一日30件以上メールを受信している割合は中学校2年生で33.5%ありました。就寝時間にも影響がありそうです。
所有率は、中学校2年生で45.9%でした。
携帯電話は便利なものですが、購入や利用時にお金がかかります。また、携帯電話を通して、犯罪の被害者になるケースもあります。チェーンメール、迷惑メール、架空請求、ネットやメールでの悪口…等、トラブルに巻き込まれたりいやな思いを受ける場合もあります。
池袋中学校では、学校への持ち込みを禁止しておりますが、有害サイトに接続できないようにするフィルタリングや、携帯電話からインターネットに接続できないようにするなど、契約者である親が認識をもつことが重要です。
学校でも情報モラル教育を行っておりますが、ご家庭で「ルールづくり」をお願いいたします。
【 <携帯電話>子どものケータイ事情 文科省調査 】
2月25日22時1分配信 毎日新聞
メールを打つのは自分の部屋。有害サイトに接続できないようにするフィルタリングの普及はまだまだ−−。文部科学省の調査で明らかになった子どものケータイ事情は、学校への持ち込み禁止やフィルタリングが抜本的な解決策とはなっていないことを示す結果となった。一方、メールアドレスを複数使い分ける子どもたちがいることや、情報モラル教育の有効性も明らかになった。
■対策は親次第
携帯電話を「よく使う」場面で最も多いのは、小中高とも「自分の部屋などで1人でいる時」。小6で約3割、中2は6割超、高2では約7割に上る。小中学校は大半が持ち込み禁止だが、学校外での対策こそ求められることが浮かんだ。
ただし高2では、授業中にも使う生徒が約2割いる。文科省は今年1月、高校内での使用を禁止すべきだとの通知を出したばかりで、「指導の徹底」が課題になりそうだ。
フィルタリングがかかっているか、ネットに接続できない設定になっているのは小6で約6割、中2は約4割で、高2ではわずか15・6%。18歳未満が契約者の携帯電話は親から「不要」との申し出がない限りフィルタリングがかかるが、高2でも4分の3は親が契約者で、文科省は「親が認識を持つことが重要だ」としている。
■トラブル経験
トラブルについては小6は約6割が「特に経験なし」だった。だが、中2と高2は7割近くが遭遇し、最も多いのは脅迫的文言で無意味なメール転送を迫る「チェーンメール」で、約6割が受け取ったことがあった。
また、複数のメールアドレスを持つ子が小中高とも6〜7%いた。「知らない人とはサブアドレスでメールし、仲良くなったら本アドレスに切り替える」(中2)などが理由。「メールマガジンは受け取りたいが、危ないことがあるので友達用と分けている」(同)との答えもあった。
高2女子では、携帯を2台以上持つ生徒も6.6%いる。神奈川県の女子高校生(16)は「同じ会社だと、メールとかが安くなる。私は1台だけど、友だちと安くやりとりするためにもう1台買う人は結構いる」と話す。
チェーンメールの転送を「いけない」と答えた小6の割合は、情報モラルの学習経験がある子は55.9%で、ない子より約20ポイント高い。小6の親のうち、情報モラルの学習経験がある人の85.3%は、子どもに携帯電話の危険性を説明していたが、経験がない場合は65.1%にとどまった。【三木陽介】
◆高2が経験した携帯トラブル◆
(複数回答)
チェーンメール 57.1%
広告などの迷惑メール 32.7%
架空請求 14.8%
ネットやメールでの悪口9.4%
他人から執ようなメール8.0%
ネットで知り合った人と会うか会いそうになった7.8%
トラブルの経験なし 27.6%
【 食卓・お風呂でも、子供のケータイ依存“重症”…文科省調査 】
2月25日21時50分配信 読売新聞
文部科学省は25日、小中高生の携帯電話に関する初の利用実態調査結果を発表した。
中学2年の約2割が1日に50通以上のメール送受信を行っており、100通以上やりとりする小学生もいた。
入浴中や食事中も携帯電話を手放せない子供もおり、子供の「ケータイ依存」が進んでいることが改めて浮き彫りになった。
一方、児童買春に悪用されているプロフ(自己紹介サイト)について約7割の保護者がよく理解していないなど、親が子供を守るための基本的な知識を持ち合わせていないことも分かった。
調査は昨年11〜12月、無作為抽出した公立の5000校で小6、中2、高2計1万6893人とその保護者を対象に実施。約6割の親子から回答があった。
それによると、携帯電話所有率は小6が25%、中2が46%、高2が96%。通話時間は大半が1日10分未満だったが、メールの利用は多く、1日30通以上やりとりする小6が7%、中2が33%、高2が28%だった。
携帯サイトを1時間以上利用しているのは、小6が2%、中2が14%、高2が39%。特に高2女子の15%は3時間以上使っていた。
また、食事中に携帯電話を利用する児童生徒も12〜25%、入浴中の利用も3〜17%に上った。高2の場合、授業中に携帯電話を使っている生徒が18%いた。
メール回数が増えると就寝時間が遅くなる傾向も顕著だった。小6の場合、携帯電話を持っていない児童の41%は午後10時前に就寝し、午前0時以降に寝る子は2%だった。これに対し、メールのやり取りの多い児童で午後10時前に就寝する子は9%で、午前0時以降に寝る子は21%もいた。
トラブルに遭う例もあり、高2の5%が「個人情報や写真などを流された」、9%が「掲示板などで悪口を書かれた」と答えた。
保護者の知識不足も目立ち、プロフについては67〜70%の保護者が「知らない」「詳しく知らない」と回答。高2の44%はプロフを開設したことがあるが、我が子が開設していると思っている高2の保護者は17%にとどまった。悪質サイトの閲覧を制限するフィルタリング機能も、保護者の半数以上が理解していなかった。
最終更新:2月26日1時49分