学校日記

ラニーニャとエルニーニョ

公開日
2021/11/15
更新日
2021/11/15

校長メッセージ

 少し前になりますが、「今年はラニーニャ現象がみられるので冬は寒いぞ!」というニュースが話題になりました。またまた聞きなれない言葉が出てきましたでしょうか。
 この言葉の対照にはエルニーニョというものがあります。もともとエルニーニョというのは南米ペルー辺りの漁師さんが、普段獲れない魚が獲れる時期がクリスマス頃に時々あるので、これは神の恵みだということでイエス・キリストという意味のスペイン語「エルニーニョ」と呼んだことがきっかけのようです。調べてみると南米大陸西岸の海水温が異常に高くなり、冷たい海水を探して魚が移動するから普段獲れない魚が獲れるというわけ。そこから数年周期でやってくるこの海水温上昇のことをエルニーニョ現象と呼ぶようになったのです。この全く反対の現象がラニーニャ現象。つまり南米大陸西岸付近の海水温が異常に低くなるという現象です。魚が獲れるだけならいいのですが、このことによって気候までもが影響を受けて、日本に与える影響としては冬が寒いということ。
 ちなみに、ラニーニャとは、エルニーニョ(キリストを男の子と考えて)と対照の「女の子」という意味のスペイン語らしいですよ。今年は、まだ東京に「木枯らし1号」が吹いていないんだとか。私は寒いのが苦手なんですが・・・。


                     学校長  川合 一紀