学校日記

見る目(眼力)を養う

公開日
2020/09/28
更新日
2020/09/28

校長メッセージ

 成功した人は、例外なく「見る、会う、やってみる」ことをしっかりとやっています。こう豪語するのは商品開発の第1人者である伊吹卓さんです。眼力というものを、見る目を育てる視点から多くの著書を書いていらっしゃいます。たくさん見ると「物を見る目」が育つ、たくさんの人に出会うと「人を見る目」が育つ、いろいろやってみると「仕事を見る目」が育ってくると言うのです。「見る」と一言でいっても、目に映っている映像を漠然と見ていても何も分からない。物事の本質を見極める、そういった眼力が必要なのだと伊吹さんは言います。「見る」ということを「見方」という点で整理してみると次のようになります。
見る → 観察 → 採集 → 分類 → 比較 → 意味づけ → 試行(実験)
この見方をもっと具体的にいうと次のようになります。
1.観察・・じっくり見て、察してみる。
2.採集・・集めようと考え、見て分ける。
3.分類・・分けようと考え、見て分ける。
4.比較・・分けたものを見比べ違いを考える。
5.意味づけ・・違いの意味をじっくり考え、言葉に表してみる。
6.試行・・考えたことを実行してみて、成果を観察し、考えてみる。
 この一連の行動をからも分かるように「見る」とは「考える」と切っても切り離せない関係ですね。よく「見方・考え方」という表現がありますが、つまりは見方が考え方をつくるのです。私たちも、物事をしっかり見て、判断したいものです。そのためには知識だけでなく、現場や現物を見て学ぶことの大切さを心に留めておくことですね。

                       学校長  川合 一紀