今日は、熱中症予防第2弾です。
昨日、今日は、涼しいですが、着実に暑い夏が近づいて来ています。春季から多くの人たちが外出自粛をしていたために「汗をかいていない」「運動をしていない」ために暑さに慣れていません。そして、運動していないために筋肉量が減っているので、体に保持できる水分量が少なくなっているそうです。
さらに、マスクをしているため、マスク内の湿度が高くなり、喉の渇きが感じづらくなっており、知らないうちに脱水が進んで、熱中症になります。脱水は、免疫低下につながり、ウイルス感染のリスクをあげます。
これからの季節、あらゆる面から熱中症予防に心がけていきましょう。
先週の家庭科新聞34号には、『牛乳』が熱中症予防に有効であるという話を書きました。
今日は、どんな服装が熱中症予防になるのかを書きたいと思います。
西池袋中学校の2年生、3年生の人には、授業で勉強したことも書いてあるので、思い出してくれるとうれしいです。
服の機能・はたらきは大きく2つにわけられます。
ひとつは保健衛生上・生活活動上のはたらき、
もうひとつは社会生活上のはたらきです。
保健衛生上の働きの中に「暑さや寒さを防ぎ、季節に合わせて体温の調節をする。」があります。
熱中症は、体温を上手く逃がすことができないために起こる症状です。だから、熱中症を起こさないためには、服の『素材』『色』『形』の3点が関係しています。
『素材』は、綿や麻、そして、速乾性の機能があるポリエステル素材(○○リズムとかの素材)を選択する。
『色』は、熱吸収率が低い白や淡い色合いのものを選択する。黒などの濃い色は、日差しや熱を吸収しゃすいです。
『形』は、ゆったりとした体をしめつけない形の服を選択する。洋服と肌の間にすき間を作り、通気を良くして熱を逃します。
しかし、この3点ばかりにとらわれると、仕事や学校での服装では無理だったり、おしゃれができなかったり、個性が出せなかったりします。
そこで重要なのが、『下着』の着用です。
『下着』は、汗を吸収して、体温調節を助けてくれます。
夏場、暑い過酷な環境下で働く人たちの中では、重ね着(レイヤリング)が常識になってきていて、それで体温調節をするそうです。
そういえば、登山などで一番下に着る服のことをベースレイヤーと言います。そして、「レイヤー」は、(階)層という意味です。登山では、体温調節がとても大事なので、下着は、とても重要です。
昔、夏の下着の『素材』には、綿や麻などしかありませんでしたが、今では、吸水性・速乾性・通気性の機能があるポリエステル素材などを使った安価な下着などがあるので、着ることを習慣づけて、熱中症予防に生かしてくれるといいと思います。
中学生の皆さんは、ワイシャツやブラウスを着る時は、下着を着てくださいね。