心配事の96%は起こらない
「心配事の9割は起こらない」。こんなタイトルの本を見たことがあります。
実際に読んだことはないのですが、タイトルだけを見て「確かになぁ〜」と感じることもあります。 アメリカのミシガン大学が行った調査によると、心配事の80%は実際には起きていないというのです。さらには、起きてしまうであろう残りの20%のうちの16%は順序だてて整理し、準備を整えて対応すれば発生には至らず解決できるというのです。つまり、私たちの頭を悩ます心配事のうち、本当に実現してしまうのはわずか4%に過ぎないというわけです。 さて、どうでしょうか。皆さんはいかがですか。「そんなはずないよ!私は失敗続きだ!!」と思われる方は、よく振り返ってみれば、実は解決の途中で問題を放棄してしまっているのではありませんか?「心配事が頭から離れず、夜も眠れない」という方もおられるでしょう。でも、皆さんを悩ます心配事など、たった4%しか起こらないのですよ。つまり96%が余計な心配なのですね。あらゆる物事は自分のプラスとなり、あらゆるトラブルは解決できる。自分には良いことだけが起こり悪いことは起こらない。こんな風に、楽天思考で物事が考えられたら、幸せですよねぇ。 ん〜、見習わなくっちゃ・・・。 学校長 川合 一紀 ただいまねこ
このタイトルの絵本をご存じでしょうか。著者はミヤザーナツさん。
これは、この世から旅立った猫と飼い主との再会を描いた絵本なのです。「絵本なんて・・・」と侮るなかれ。絵本は絵描写と少ない文字で心をつかむ高度な技法を駆使した作品です。小さい子供から大人まで楽しめるものなのです。あらすじはこんな感じ・・・ 「主人公の黒白猫のちびた。毎日ごろごろ、おだやかな日々を送っています。そんなある日のこと、仲間の猫が「きょうは、年に一度のおうちに帰る日だよ」と、言い出します。何のことかと訳もわからず渡された三角の布を頭につけると、ちびたは思い出すのです。自分はあかりちゃんの家の猫で、彼女たちとかけがえのない時間を過ごし、ある日、死を迎えたことを──。」 ちびたが、いろいろと回想するシーンも心打たれますが、何よりも感動するのは「ただいま〜」といってあかりちゃんに耳打ちする描写です。思わず目頭が熱くなりました。 私は猫を飼っていませんが9歳になるプードルを飼っています。小犬の寿命は近年延びましたが、平均13〜14歳くらいとのこと。別れを意識する年齢になりました。猫や犬を飼っている方には、私と同じ心境の方もいらっしゃることでしょう。 日々毎日当たり前に過ごしていたペットと別れを経験された方は、必見の絵本です。心が洗われます。そして人にも優しくなれる気がします。 一度手に取ってみませんか・・・。 学校長 川合 一紀 信頼されること
いよいよ新学期が始まりました。新たな気持ちのスタートです。前向きに取り組んでいきましょう。
先日、ある洋品店のご主人とお話をする機会がありました。そのご主人は、晴れ晴れとしたお顔でこうおっしゃったのです。「今年もすべて間に合いました。」 私は何のことかといぶかしげに伺ってみると、この3月から4月にかけては標準服の採寸と発注が主な仕事であり、この納期が入学式に間に合うかどうか、毎日眠れないくらい気をもむのだそうです。標準服の製造元には毎日のように電話をし納期の確認をする。間に合いそうになければ直接製造元に出向いて調整をするのだそうです。「お客様にとって、晴れの入学式に標準服がそろわないというのは何よりも悲しいことです。だから私は精一杯誠意を尽くすのです。この時期は血圧が上がってしょうがないのですよ。はははは・・・。」と、また眩しいくらいの笑顔でおっしゃるのです。 あまりに清々しくおっしゃるので、簡単なことのように聞こえますが、なかなか難しいことです。このご主人はこうもおっしゃいます。「学年が上がって成長し、標準服もお直しが必要になります。それをすべて毎年2回無料で行います。3年間で何センチもお直しするのですよ。お直しをすると我が子の成長を感じるかのように嬉しくなるんです。」 私は聞きました。「どうしてそこまでやるんですか?」 するとおっしゃいました。「これが私どもの仕事ですから。信頼されることが心のよりどころです」と。 お店を経営する方の頭の下がる姿勢でした。こちらが嬉しくなるのでした。 学校長 川合 一紀 |
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