6月はそれぞれの学年で行事があります。まずは1年生の校外学習。クルックフィールドで循環型産業や農業を学びます。2年生は音楽鑑賞教室があり、6組も校外学習。そして3年生は進路説明会です。  感染症の罹患は落ち着いてきていますが、ご家庭でも 換気、うがい手洗いに気を付けて体調を整えてください。 欠席連絡は電話連絡の他、TETORUもご活用できます。本校では登下校や体育活動などではマスクは外してもよいと伝えています。

心の器

 グラスに水が入っている。そこに石が投げ込まれる。そうすると器が壊れて水があふれ出してしまう。洗面器に同じ石が投げ込まれると水があふれる。お風呂の浴槽なら波が立つ。大きな池なら波紋が広がり、海なら何の影響も感じられないかもしれない。やってきた状況は「望んでいない石が急に投げ込まれる」ということだけ・・・

 このお話は、全く同じことが起こっても、器の大きさで、それがすべてを壊してしまうほどの大ごとになるか、何の影響もないかが決まると言っています。要するに、受け止める人の心の器の問題なのだということを比喩的に表現しているのです。

 皆さんにも心当たりがあるでしょうか。ゆったりとした大きな気持ちであったなら、たいした問題ではないと思えることも、追い詰められてパニックになっているような状態で同じ問題を突きつけられたとしたら・・。

 ある方がこんなことを言っていましたよ。「日々様々な難題に遭遇したときは、まさか命をとられるわけでもないし、大したことではないさ!と思うようにしている」と。



                  学校長  川合 一紀

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合成の誤謬

 「ごうせいのごびゅう」と読みます。これは、小さな視点(ミクロ視点)では合理的な行動であっても、それが合成された大きな世界(マクロ視点)では、必ずしも正しい行動、合理的な行動とはならないという意味の経済学用語です。
 ちょっと難しいですよね。漢字も難しい字だし・・・。

 具体的な例を挙げましょう。例えば皆さんがサッカーの試合を見にスタジアムに行ったとします。自分の座席からはピッチが遠くてよく見えない。そんなときは座席から立ち上がった方がより遠くを見渡せるので、これ合理的ですよね。でも、観客全員が立ち上がったらどうでしょうか。背の高い人がいたりしたら全く見えなくなってしまう。つまり一人一人の行動は合理的でも、全体がそのようにしてしまったら合理的ではなくなるというわけです。
 これ経済学用語ですから、一般的な例としては、一人一人が貯蓄をして将来のために備える行動はミクロな視点では合理的ですが、世の中の人全員が貯蓄をしてしまえば、お店や会社・企業にはお金が回らなくなり結果的には個人の得る給料が減ってしまうという循環に・・・、ということのようです。
 ただ誤解して受け止めない方が良いのは、「正しいことを積み重ねても無駄だ!」とか「全体の利益を考えて行動しない人は駄目なんだ!」という話ではないところです。まずもって、「個人個人が目の前の正しいことを積み重ねていく」のは大前提として、ミクロの視点での正しい行動とマクロの視点での正しい行動を一致させるように考えることが大事なのだそうです。

 先の例で言えば、サッカースタジアムの座席で全員が立っても見られるような座席配置とはどうしたら良いかを考えること、のようです。まあ、私たち一人一人は、この行動がみんなのためになるのか、そうでないのならばどうのように変えていったら良いのか、という視点で物事を考えましょうということみたいですね。
 今日はちょっと難しかったですねぇ。ごめんなさい・・・。


                    学校長  川合 一紀
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勉強は大事

 今日の全校朝会では、能登半島地震でいまだ再開できない学校の中学生を住み込みで別の学校に受け入れるというニュースや、大学入試共通テストの受験に向けて被災した学生を会場まで輸送するというニュースを元に、「勉強って大事なんだなあ」というお話をしました。
 学ぶということがいかに大事なのかを被災して初めて実感したというお話を耳にします。それほどまでに自分たちは勉強を大事に思っているでしょうか。当たり前に授業ができて、部活動ができて、友達と会話ができるありがたみを再認識したいものです。

 勉強とは、決して座学だけのことではありません。あらゆることにおいて知るということ、分かるということ、できるということすべてが勉強なのです。だから人は皆、学びたいと思っているわけですね。勉強が嫌いな人は、実はわからないから嫌いになってしまったのです。本当は知りたいし、分かるように、できるようになりたいのです。
 ここにとても大切な心構えがあります。それは、どんな勉強も自分次第ということです。どんなにつまらない話でも、自分の聞く姿勢で全く違うのです。どんなに難しいチャレンジでも自分の向き合う姿勢で全く違うのです。やる気や熱意があれば、学びはどんどん自分の中へと吸収できるのです。被災された生徒や学生さん達は、それを身をもって感じたのでしょう。真摯に耳を傾けましょう。
 有名な方が次のように言っています。「学びの素晴らしさは、誰もそれをあなたから奪えないことだ」と。


                    学校長  川合 一紀
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始業式

 新年を迎え、学校は今日、三学期の始業式を無事に行うことができました。地域や保護者の皆様、本年もよろしくお願いいたします。

 さて始業式では、避けては通れない話題「震災や飛行機事故、火災」の話をしました。まずもって亡くなられた方々にはお悔やみ申し上げるとともに、被災された方々にはお見舞い申し上げます。
 このホームページ過去の「つぶやき」を見ていただくとわかりますが、昨年5月5日に能登半島地方の珠洲市で震度6強の地震があったと話題にしています。この地方は2020年頃から群発地震が発生していて気象庁も注視していた地域です。それにしてもこれほどの地震が元日に起きなくてもいいではないかと思ってしまいます。元日の夕方など、1年で最もゆったりと過ごしていた時間ではないでしょうか。
「天災は忘れた頃にやってくる」とそのときの「つぶやき」にも書きました。被害状況がまだまだ詳細にわからない中ですが、ニュース等によれば、道路が割れ、津波が押し寄せ、土砂崩れが起きて家屋が倒壊している映像は13年前の東日本大震災を想起させます。また同じ悲劇が繰り返されてしまったと思わざるを得ません。しかし、過去の悲劇は消えませんが、着実に復興を遂げ前を向いて歩んでいくという人類の歴史があります。教訓を元に「我々に何ができるか」を考えようと、本日の始業式では話をしました。
 被災者に親戚や知人の方々がいらっしゃったら申し訳ありません。ごめんなさい。でも未来を担う若者に将来を託し夢をもってもらいたいと思ってお話をしました。この関連のお話は「学校だより」にも書きましたので読んでいただければ幸いです。

                    
                    学校長  川合 一紀
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