卒業おめでとうございます!
3年生が卒業していきました。心からその成長にお祝い申し上げます。
3年生は、いつも口々に「感謝」という言葉を使っていました。学年目標にもしていたくらいです。この感謝という言葉は、「謝ることを感じる」と書きますね。どういう意味でしょうか。感じるという漢字の『【咸(ゲン・カン)】の部分は、戉(まさかり)で人を脅して口を閉じさせる様子を表しているのだそうです。そこに【心】を加えることで『口が開けられないほど、心を打たれるさま』を意味する文字となります。また、謝るという漢字は【言】(=口を使って言うこと)と【射】(=張り詰めた矢を手から放つこと)という漢字から成り立っており『言葉を発することにより緊張を緩める』ということを意味しています。つまり【感謝】とは、何か相手にしてもらったことでまるで口が開けられないほどに強く心が動きそれを言葉の矢として放つということ。 心の中で感謝の気持ちをもっていたとしても、それを言葉として伝えなければそれは【感謝】ではないというわけですね。どうか、この良き日に卒業生の皆さんは、お家の方や皆さんを支えてくださった方々へ、感謝の言葉を直接述べてみてください。 本当に卒業おめでとう。 学校長 川合 一紀 意外と知らない省略語
日頃何気なく使っている言葉でも、実は本来の言葉を省略しているというものが意外とあるんですね。
例えば「カラオケ」。これの正式名称は「空オーケストラ」。なるほど!とは思いますよね。歌が入っていないだけでバックにオーケストラが鳴っているわけです。ちなみにこのカラオケは、日本が発祥で1970年以前にできたのだとか。だから外国の人もそもそも「カラオケ」というのが正式名称と思っていて標記も「karaoke」です。 省略語は他にもあります。「切手」は「切符手形」、「食パン」は「主食用パン」、「電車」は「電動客車」と言った具合・・・。ついつい使っている「ダントツ」という言葉は、「断然トップ」が省略されています。「断然」(だんぜん)とは、「ずば抜けて」という意味。そこに2位以下を大きく引き離すという意味で「だんぜんトップ」で「ダントツ」ですね。また、よく応援団が「おす!」といっているのを見かけませんか。これは漢字で書くと「押忍!」です。そして元々の言葉は「おはようございます」です。すごく省略されて初めの「お」と最後の「す」だけが残ってしまいました。「おはようございます」はちゃんと言って欲しいですよねえ。 学校長 川合 一紀 |
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