道徳の研究
週に1時間設定している「特別の教科 道徳」という授業があります。
道徳は知識を教え込む授業でもなければ、知的な理解を目指す内容でもありません。生徒が物事を広い視野から多面的・多角的に考え人間としての生き方について考えることをねらいとしています。 小学生段階で育成された道徳性の上に、よりよく生きるとはどういうことなのか。人生の意味をどこに求めるのか。時には悩み、葛藤しながら、自らを見つめ自己理解を深めていく必要があります。中学生の多感な時期だからこそ、深めることができるとも言えます。 内容は「礼儀」「思いやり、感謝」など22項目です。教材を用いながら、一人一人が自らの人生を見つめ、人生観、世界観や価値観を模索しながら培っていく授業です。そのためには、教師の深い理解が必要です。 研究主任を中心として、6月5日(水)全教員が一堂に会し道徳の研究を行いました。 教材名「サグラダ・ファミリアー受け継がれていく思い」を彫刻家アントニ・ガウディ、彫刻家外尾悦郎、サグラダ・ファミリアから考えました。項目は「畏敬の念」です。「法隆寺との対比をさせてはどうか。」「時を超えるということは、どういうことか考えさせては。」「ガウディは後進の方々がつくってくれると思った。そこを聞いてはどうか。」「サグラダ・ファミリアだけではなく、音楽、学問、スポーツなど他の分野から畏敬の念へ迫ることは。」「外尾さんが彫刻を引き継ごうと思ったこと。聞いてみるとよいのでは。」 生徒が考えることを想定しながら、何をどのように問いかけるのか。 全教員が研鑽を深めました。 |
|