3月23日(金)
平成23年度の修了式が行われました。
代表生徒に修了証の授与が行われました。それぞれ第1学年、第2学年の修了です。
春休みは新学年の準備の期間に当てましょう。
式辞
中学生としての役割を果たす北中生になろう
2日前に第84回選抜高校野球が甲子園球場を舞台に開始されました。21世紀枠で選出された石巻工(宮城)の阿部翔人主将が開会式で選手宣誓を行いました。
阿部主将も自宅が全壊し、小学校時代のチームメートを亡くしたそうです。そんな苦難を乗り越えて甲子園切符をつかんだ石巻工の阿部主将にしかできない宣誓でした。
【第84回選抜高校野球 選手宣誓全文】
東日本大震災から1年、日本は復興の真っ最中です。被災された方々の中には、苦しくて、心の整理がつかず、今も当時の事や亡くなられた方を忘れられず、悲しみに暮れている方がたくさんいます。
人は誰でも答えのない悲しみを受け入れることは苦しくてつらいことです。しかし、日本がひとつになり、その苦難を乗り越えることができれば、その先に必ず大きな幸せが待っていると信じています。
だからこそ、見せましょう、日本の底力、絆を。われわれ、高校球児ができること、それは全力で戦い抜き、最後まで諦めないことです。今、野球ができることに感謝し、全身全霊で正々堂々とプレーすることを誓います。
選手代表 宮城県石巻工野球部主将 阿部翔人
東日本大震災から約一年。私たちは、災害に備えることの重要性、いざというとき、社会や地域の中でどのような役割をすればよいのかを学びました。また、普通のことが普通にできることのありがたさや、人との関わりの中で生活していることを再認識したはずです。
地域の方との関わりの中の一例を挙げると、10月16日に本校で実施した豊島区の合同防災訓練に、多くの巣鴨北中生が参加してくれました。そのことを町会長さんをはじめとし、地域の方々が感謝してくださいました。さらに次年度以降は、参加を感謝される立場でなく、中学生としての当然の役割としてとらえてほしいと思います。
これから上級学年に進級するにあたり、地域や家庭での役割を果たすことについて、考える機会にしてください。学校生活の中では、委員会や係活動、当番活動の役割があるわけですから、それらを責任をもってきちんと果たすことができたかどうか自己評価することから始めましょう。本日渡される通知表に担任の先生からの所見が記されています。不足しているところは、春休み中に補い、新年度に向けての準備をしましょう。
今年度は、10周年記念式典もあって、巣鴨北中学校が地域から注目された年でした。みなさんの式典での様子や日頃の登下校の様子から、お褒めの言葉を頂くなど、全般的に評判がよかったのは嬉しいことです。しかし、わずかではありますが、苦情やおしかりを受ける場面がなかったわけではありません。一人一人が北中生としての自覚と誇りをもって行動しましょう。
また、今年度、健康に対する意識の向上が見られ、豊島区立中学校の中で唯一「学級閉鎖」をしないで済んだことは、自慢したいことの一つに挙げられます。次年度以降も継続しましょう。
全般的には、一年間、「安心して登校できたか」「満足して下校できたか」を各々が振り返り、進級する次年度に活かし、新入生を迎えましょう。