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最新更新日：2024/06/27 |
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１２月３日の献立
鎖国の間も出島で海外と交易を行っていた長崎県は、外来文化を取り入れた独自の文化が発達しました。中でもチャンポンと皿うどんは日中合作の庶民の味として、長崎県を代表する名物料理の一つになっています。鎖国が解かれたとき、それまで唐人屋敷に閉じこめられていた中国人が市内に中華料理店を出しました。明治の頃、日本人のうどん屋で｢かけ｣や｢もり｣が十銭であったのに対し、中国人の店では野菜や魚介類をふんだんに盛り込んでも同じ十銭ぐらいだったので人気を呼びました。特に豚肉ともやしの味の調和が若者だけでなく、広い年代に好まれたそうです。材料は同じでも皿うどんの方が油で揚げる手間がかかるので、チャンポンよりやや高級品とされていました。 細い生麺を給食室で丸めて、製麺屋さんから借りた丸い枠の中に入れ、壊れないように気をつけながら新しい油を使いじっくり揚げました。一人分の量は市販の物より１５％ほど多くした(写真右)ので、麺の厚さがかなりありました。(写真で見るとインスタントラーメンのようですね。)１人分の量が決まっているで、麺の上からアンをかけた後では量の調整ができず、物足りない生徒や食べ切れない生徒がいました。次回は市販の量で一人分を揚げて、残りはおまけとしてつけて量の調整をするようにします。 ｢ベイクドポテトとジャガバターはどう違うの？｣と質問がありました。給食ではマーガリンを使うのをベイクドポテト、バターを使うのをジャガバタというふうに分けています。 １２月１日と２日の献立
ロコモコ丼はハワイ料理の一つ。もとは学生向きの安いファストフードで、白飯の上にハンバーグと目玉焼きをのせて、上から肉汁で作ったグレービーソースをかけた料理。1949年にハワイ島のヒロにあった日系人の経営するレストランで始まったそうです。"Loco”とはいかれた奴、または、Local(地元)とのかけことばで、このレストランの常連の高校生の一人のあだ名からついたともいわれています。給食は目玉焼きも中心温度が85℃１分を確認しないといけないので、トロトロのたまごの黄身とかき混ぜながら食べられないのが残念です。 近頃は色々トッピングをのせてアレンジした物も登場しています。給食ではキャベツ、小松菜、赤ピーマンをソテーして、ご飯にのせました。かかっているソースはトマトピューレ、ケチャップ、砂糖、赤ワイン、デミグラソースを肉汁に加えて作りました。 ２日の献立：わかめご飯、季節の魚の照り焼き･みぞれソースかけ、煮物椀、大学芋、牛乳(写真右) 魚は入荷状況によって「ぶり(ハマチ)｣または｢さば｣を予定していましたが、｢ぶり｣が届きました。寒くなって脂ののった魚を焼いて、大根おろしをたっぷり使ったみぞれソースをかけます。ソースにはエノキダケも入っています。皮が苦手なで残している人が何人かいました。ぶりは出世魚といわれています。成長するにつれて名前が変わる魚です。関東ではワカシ→イナダ→ワラサ→ぶりの順に変わりますが、最近は養殖ぶりのことをハマチというようになりました。｢寒ブリ｣といわれるように冬が旬で、冬の荒海でとれた天然ぶりは脂がのりきって味も最高です。(今日は鹿児島県産) 栄養面でも抜群で、たんぱく質、脂質、ミネラル、ビタミンなどのすべてを豊富にふくんでいます。 １１月２７日と２８日の献立
ポテトグラタンはアンコールメニュー男子主菜部門、第一位の献立でした。これで１学期の終わりに給食委員会が実施したリクエスト献立が男女とも１地位から３位まで登場しました。 パエリアはスペインの郷土料理で、ヴァレンシア地方の炊き込みご飯のことです。平たいフライパンのような形をした｢パエリア｣と言う鍋で作るので、この名が付いたそうです。食着荷このまま運び、のせます。もともとは近くの湖でとれた魚介類を使った裕福でない人たちの食事でしたが、年々豪華になり、今では世界中に広まりました。今回はグラタンにエビを入れたので、パエリアにはホタテ、イカ、アサリを使いました。 ２８日の献立：揚げパン、焼きピロシキ、ハンガリアンシチュー、海草とチーズのサラダ、みかん半分、牛乳(写真右) ピロシキはロシアの伝統的な家庭料理の一つで、町中のファストフード店でも売られているほど、ポピュラーな食べ物です。給食では強力粉に牛乳やたまご、砂糖、イーストを混ぜて発酵させ、パン生地を作って具を包みますが、練りパイ風、折りパイ風など外側もいろいろな種類があります。ロシアでは焼きピロシキが多いですが、日本では揚げピロシキが主流です。日本のカレーパンのルーツともいわれています。 ハンガリアンシチュー(グヤーシュ)はハンガリー料理に欠かせない香辛料のパプリカを使った煮込み料理です。パプリカは赤い色をしていますが、唐辛子と違って刺激的な辛さはありません。寒くなったせいか牛乳以外はよく食べていました。 １１月２５日と２６日の献立
麻婆豆腐にナスが入っていました。ナスの食感が苦手なのでしょうか、ナスを残している生徒がいました。スープの中の生椎茸も生徒が苦手な食品です。特に男子。 ししゃもは注文した物より大きいサイズが届きました。そのため急きょ、食器もワンサイズ上のお皿に変更しました。｢あっ!!エビフライみたい｣という声も教室で聞こえました。 ２６日の献立：鮭寿司、さつま汁、焼き芋、白菜の浅漬け、フルーツあんみつ、牛乳(写真右) 昔、薩摩藩では士気高揚のため闘鶏が盛んでしたが、負けて死んでしまった鶏を使って武骨な男性でも簡単にできる料理を考えました。さつま鶏、桜島大根、ゴボウ、人参、こんにゃく、しょうがなどと煮込んだ栄養豊富なみそ汁がさつま汁です。給食ではさらに豆腐、油揚げ、薩摩揚げ、ねぎ、小松菜、ジャガイモも加えて、具たくさんでおいしいさつま汁ができました。 フルーツあんみつに入っているエンドウ豆はグリンピース同様、あまり人気がありません。(かわいそう…）同じ豆の仲間なのに小豆あんは人気があります。 １１月２０日と２１日の献立
ペスカトーレとは漁師という意味のイタリア語です。漁師が売れ残りや雑魚、外道などをまとめてトマトソースで煮込んだのが始まりと言われていて、日本でいうと｢あら汁｣のような大衆料理だったのがスパゲティのソースに使うようになりました。かにやホタテ貝、ムール貝、好みの魚などを入たものなら、何でもペスカトーレと名付けられます。学校ではえび、いか、アサリを使いました。 デザートのケーキは豆腐で作りました。｢チーズケーキのよう！｣と好評だったので材料と作り方をお知らせします。 《５個分の材料》豆腐８０�帖▲廛譟璽鵐茵璽哀襯硲隠娃悪帖△燭泙苅横悪帖▲譽皀鵑旅覆蟒曽�々、レモンの皮６�帖▲薀犲鮠�々、薄力粉４０�帖⊂�りように西洋なしのハーフカット缶詰１きれ、タルトカップ５個。 《作り方》�‘ι紊錬喫�ぐらい押しをして軽く水分を絞る。 ��豆腐とヨーグルトをミキサーか泡立て器でなめらかにする。 ��砂糖と卵を加えて混ぜ、レモン汁､レモンの皮のすりおろし､ラム酒も混ぜる �で�力粉をふるいにかけた物を加えて、へらでさっくり混ぜ合わせる。 �ゥ織襯肇�ップに流し、上にスライスした西洋梨を並べて１８０度のオーブンで１５〜２０分ぐらい焼く。 大きい型に流し入れて焼くときは、厚くならない方がきれいにできます。かたさは豆腐の絞り具合で調整できます。 ２１日の献立：五穀米ご飯、かき玉汁、ヘルシーメンチカツ、野菜炒め、煮豆、果物(みかん)、牛乳(写真右) メンチカツはアンコールメニュー男子主菜部門で１位の人気献立です。 ２３日は勤労感謝の日です。戦前は新嘗祭(ﾆｲﾅﾒｻｲ)といって今年とれた五穀を神様にお供えする行事を行う日でした。五穀(５種類の穀物)は米、麦、アワ、キビ、豆の５つが一般的です。給食では米、麦、アワ、キビ、アマランサスに加えて、発芽玄米と黒ごまも使ったので、正しくは七穀米ごはんです。 一つひとつの食べ物が出来上がるまでに多くの人の手がかかっています。また、『命を食べて命を守る』…私たちが生きて行くために動物や植物から命をもらって生活しています。残してしまうとこれらの命は無駄に捨てられてしまうのです。今、私たちは食べ物に恵まれていますが、世界に目を向けると飢饉で困っている人たちがたくさんいます。作ってくれた人や命をもらった動物や植物に対して感謝を忘れず、残さず食べるように心がけたいものですね。 １１月１８日と１９日の献立
白身魚はメルルーサを使いました。 デザートは二つのうちから一つを一週間前に予約します。小豆白玉(写真下)はアンコールメニューの上位に登場するほど人気のあるデザートですが、希望者は９７人でした。白玉だんご３個に粒あんをかけ、秋らしく栗の甘露煮を１つ飾りました。この時期に粒あんを使うのは新米と同様、今年収穫したばかりの小豆を煮るので、皮がまだ柔らかく皮をこす必要がないからです。お彼岸のぼた餅やおはぎもこの理由から、秋は粒あん、春はこしあんで作りました。 リンゴのプディング(写真上)を希望したのは１２９人でした。リンゴを赤ワインと砂糖で煮てからカップに入れ、上からカスタードソースをかけて蒸し焼きにします。カスタードソースは鶏卵、牛乳、砂糖、コーンスターチ、バニラオイルを湯煎にかけて加熱して作ります。 １９日の献立：中華丼、揚げ春巻きか味噌餃子、春雨サラダ、フルーツヨーグルト、牛乳(写真右) ２日連続のリザーブ給食です。揚げ春巻き(写真右)は１３１人、味噌餃子(写真左)は９１人でした。餃子は焼き餃子で一人２個です。中の具にみそ味がついているのでタレは使いませんでした。給食のオーブンでは焼き色を付けるのが難しいので、餃子は閉じた方を上にして盛りつけました。 １１月１４日と１７日の献立
七五三のお祝い献立です。昔はなかなか子どもが育たなかったので、三歳で男女は髪型を変え、五歳で男子は袴を着け、七歳で女子は帯付きの着物を着て、氏神様にお礼参りに行きました。医療が発達した今も続いている習慣です。今月の給食目標が『感謝の気持ちを持って食事をしよう』ですが、食べ物だけでなく今まで育ててくれた人たちにも感謝の気持ちを持てるといいですね。 紅白ゼリーの赤はアセロラジュースを使ったので、赤というより薄紅色になりました。かえってジャガイモのケチャップ煮の方が赤い色をして、味も人気がありました。 １７日の献立：焼きそばドック、生クリームサンド、中華風コーンスープ、豚しゃぶ風サラダ、牛乳(写真右) 生クリームサンドは生クリームに砂糖を入れて泡立てて、パンに塗り、みかんの缶詰めを３粒挟んで作ります。夏場は出ない献立です。とても人気がありました。 豚肉はあまり薄いと盛りつけるときにちぎれてしまうので、やや厚みのある脂の少ないロース部分を使いました。野菜はキュウリ、白菜、ブロッコリーミニトマトで、黒っぽく見えるのはドレッシングの中に入っている万能ネギの色です。ドレッシングにはレモンの絞り汁をたっぷり入れました。 豚はその姿かたちがよく似ていることからわかるように、イノシシが先祖です。野生のイノシシが家畜として飼われるうちに、えさを探し求める苦労も無くなり、動きもだんだんと鈍くなり、とうとうまるまる太った豚になったといわれています。豚肉は疲労回復のビタミンいわれるビタミンB1が多く、鶏肉や牛肉に比べても７〜１０倍も含んでいます。 １１月１２日と１３日の献立
エビドリアはアンコールメニュー女子の主食部門第二位の献立です。Doriaはもともとイタリアの貴族、ドリア一族のためにパリのレストランが創作した料理でした。イタリア国旗の三色にちなんで、トマト、キュウリ、鶏卵などの材料を使った料理のことを指していました。1925年に横浜のホテル、ニューグランドにフランス料理のコック長が赴任して、ご飯にエビのクリーム煮をのせてベシャメルソースをかけて焼いたのが日本のドリアの始まりといわれています。 パイは茹でてからつぶしたサツマイモと煮たリンゴをあわせて、四角い餃子の皮で包み油で揚げて作りました。一見すると春巻きと変わらないので、上から粉砂糖をかけました。リンゴは紅玉を使ったので、砂糖をかけた外皮の甘さと中身の甘酸っぱさがうまくマッチしていました。 １３日の献立：玉子丼、キノコ汁、蒸かし芋、小松菜のからし醤油和え、果物(リンゴ)、牛乳(写真右) お盆の上に箸とスプーンがのっています。玉子丼といっても深い丼ではなくて、深めのお皿を食器として使っているので、スプーンがないと食べずらいので和食ですがスプーンがついています。 サツマイモは１人１本でした。写真で見ると所々丸く穴のように見えるところがあります。「虫が食っているの？」と心配した生徒もいましたが、これはひげ根の部分がきれいに洗えないので、浅くえぐって取った後です。ジャガイモや里芋は地下にある茎の部分が太くなったところを食べるので根っこが気になりませんが、サツマイモは根が太くなったところを食べるので、あちこちに小さな根がついています。きれいな水玉文様になった芋もありました。 １１月１０日と１１日の献立
語呂合わせで１１月８日は｢いい歯の日｣でした。土曜日だったので、２日遅れで｢いい歯の日｣にちなんださきいかを使った｢カミカミサラダ｣の献立を入れました。 アメリカの大金持ちのフレッチャーさんは身長１６５�僂如�体重が９０�圓發△蠅泙靴拭�その彼が重い病気にかかったとき、名医に診察してもらいましたが治りませんでした。ある日、１人の医者がやってきて｢パンを一口ずつ食べなさい｣と言いました。実行してみると３０�圓眤僚鼎�減り、すっかり元気になりました。これがフレッチャーイズムと呼ばれ『かむかむ運動』として広まりました。ひとくち３０回かむといいといわれています。でも、いい歯でないと良くかめません。普段から歯の手入れを怠らないようにしたいものです。 １１日の献立：味噌けんちんうどん、ゆで卵、ポテトのお焼き、漬け物、果物(菊花みかん)、牛乳(写真右) お焼きは信州の郷土料理です。山に囲まれお米がほとんどとれなかった長野県北部で小麦粉を使って自分の好きな具を包み、主食代わりに作ったのが始まりと言われています。縄文時代にはすでに存在していたという話しもあるくらい、古くから食べられていました。作り方や中身は地域やそれぞれの家庭によって異なりますが、給食ではふかしたじゃが芋をつぶし、上新粉とデンプンも混ぜて皮を作ります。中の具は刻んだ野沢菜、ちりめんじゃこ、ごまを油で炒めて使います。 いつもより味噌が少なく味が薄かったのですが、寒かったせいか、温かいうどんはよく食べていました。 １１月５日と６日の献立
ねじりドーナツは学校で手作りしました。牛乳や卵、砂糖の他にアーモンドパウダーも入っています。卵アレルギーの生徒のドーナツは少し固めにできあがりました。よく食べていたので、次回は大きくする予定です。粉砂糖やココアパウダーをかけるとより一層おいしくなると思います。 シチューにはジャガイモのイメージが強いですが、今回は里芋を使いました。日本ではジャガイモやサツマイモより古くから里芋を食べていました。里芋の他にタマネギ、にんじん、生揚げ、鶏肉、ほうれん草、しめじ、アサリのむき身が入っています。また、一の酉だったのでサラダに｢トリ｣肉のささみを使いました。 ６日の献立：ごはん、自家製ふりかけ、秋刀魚の筒煮、白菜の煮浸し、ジャガイモのそぼろ煮、果物(リンゴ)、牛乳（写真右） 秋刀魚は頭と尾を切り取り、二分の一にブツ切りした物を使いました。三温糖、清酒、醤油が各３、みりんが２、酢が１の割合で煮汁を作り、秋刀魚を入れて煮込みました。途中３回に分けて煮汁を足し、皮ごと銀杏切りにした愛媛産のレモン(１)としょうが(1.6)も途中から加えて落としぶたをしてことこと煮込みました。教室で配るときに崩れないよう、１人分ずつ給食室でアルミカップに入れました。給食室の換気口からは魚のにおいが漂い、近所の猫が集まって来ていました。 煮浸しにかけるちりめんじゃこも、ふりかけに混ぜているクラスもあり、ご飯もよく食べていました。 11月１日と４日の献立
生徒発表会の日は会場となる体育館でイスを使っているため、教室には生徒のイスがありません。そのため、簡単に食事ができるように弁当形式の給食です。また、プログラムの都合によりいつもより給食時間が50分早くなっているので、朝６時３０分から２３７食の給食の準備を始め、６人でお弁当に詰めました(写真中)。午後の準備がある生徒はゆっくり食べている時間が無いので、食べやすくて人気のある炸醤麺をサラダのかわりに献立に入れました。むいたゆで卵はカレー粉で煮て、黄色に色づけしました。塩ゆでのブロッコリーは色彩はきれいでしたがあまり人気が無く、今後に課題を残しました。 ４日の献立：菊花ご飯、豚汁、さばの竜田揚げ、ほうれん草のクルミ和え、果物（リンゴ）、牛乳(写真右) ３日の文化の日にちなんで菊花を入れたご飯です。甘辛く煮た干し椎茸に、塩昆布と茹でた黄菊を加えご飯に混ぜて作ります。さばの竜田揚げは１人２個です。竜田揚げは醤油とみりんで作ったタレで下味を付け、デンプンをまぶして揚げる料理のことです。名前の由来は百人一首の歌で在原業平の｢千早振る 神代も聞かず龍田川 からくれなゐに水くくるとは｣からきています。油で揚げると材料にしみこんだ醤油の色が紅葉のような色になるので、紅葉の名所である竜田川に流れる姿を連想するという優雅な理由からついた名前です。 10月30日と31日の献立
３０日の献立：ご飯、キノコ汁、マグロのステーキバーベキューソースかけ、五目きんぴら、にんじんのケーキ、牛乳(写真左) マグロのステーキバーベキューソースかけはおかず部門の男子一番人気でした。マグロは骨もなく、食べやすいこともあって魚なのに人気があります。また、バーベキューソースはニンニク、ショウガ、はちみつ、りんご、西洋なし、たまり醤油と唐辛子で作る特製ソースで、このソースも人気があります。 ３１日の献立：バターライス、ビーフストロガノフ、カブとダイコンのサラダ、南瓜のプリン、牛乳(写真右) 南瓜とカブを使ったハロウィンの献立です。諸聖人の日の前夜に行われるカトリックの伝統行事なので、お盆の西洋版といったところでしょうか。南瓜のイメージが強いですが、もともとはカブを使っていました。アメリカに移住した人たちが扱いやすい南瓜を使うようにしたのです。今でも、イギリスやアイルランドでは、カブをくりぬいて中にろうそくを立てて｢ジャック･オー･ランタン｣お化けカブを作るそうです。 ビーフストロガノフは、薄切り牛肉とタマネギ、マッシュルームをバターで炒め、スープを少し加えて煮込み、仕上げにサワークリームをたっぷりかけて作ります。１９世紀の後半、ロシアの貴族ストロガノフ伯爵家のフランス人コック長が考案した料理と言われていますが、ロシア語の薄切り肉の意味の｢ストロガット｣がなまったともいわれています。また、ロシア語で発音すると｢ベーフストロガノフ｣となり、このベーフは｢〜風｣とか、｢〜流｣といった意味になるので、牛肉を使ったストロガノフではなくて、｢ストロガノフ風｣という意味になるのだそうです。いずれにしてもロシアを代表する料理の一つです。 駒込中学校で独自の料理を考えたら｢ベーフコマチュウ｣となるのでしょうか。 10月28日と29日の献立
ししゃもの二色揚げは衣の中にパプリカパウダーを混ぜた赤と、乾燥青のりを混ぜて緑にした物の２色です。青のりは炭水化物や多種類の無機質、整腸作用のある繊維質を含んでいます。また、疲労回復や貧血を防ぐ鉄、ビタミンＢ12、視力低下防止効果のあるビタミンＡ(β−カロテン)も豊富に含んでいます。さらにガンや動脈硬化の予防効果や、胃腸の粘膜を強くするビタミンＵ(別名キャベジン)もたくさん含まれています。 肉団子は茹でずに焼いてからスープに入れたので、肉汁が逃げ出さず、スープが濁らないできれいに仕上がりました。 ２９日の献立：秋鮭としめじのクリームスパゲティ、わかめとツナのサラダ、芋ンブラン、牛乳(写真右) スパゲティのソースは鮭、しめじ、ほうれん草を使いました。生クリームも入れたので、こくのあるソースができました。 芋ンブランは秋の味覚の代表であるサツマイモをたっぷり使ったケーキです（芋＋モンブラン）。栗はサツマイモに比べると単価が高いので、栗は少量でサツマイモを多く使ったペーストでケーキのモンブランをまめて給食室で一個ずつ作りました。モンブランはアルプスにある山の名前で、形が似ていることからこの名がつけられたそうです。雪をイメージして粉砂糖をかけることがありますが、今回のモンブランはいただきに栗の甘露煮をのせました。生徒に人気のあるデザートです。 10月24日と27日の献立
２４日の献立：ドライカレーライス、目玉焼き、ミネストローネ、果物（リンゴ）、牛乳(写真左) アンコールメニューに登場しませんでしたがドライカレーライスは人気のあるメニューです。残りを調べてみると、欠席者もいたのに全校でわずか1.3％でした。デザートでは０％がありますが、主食だけで見るとナシゴレンが1.1％、揚げパンが1.4％ですから人気のほどがわかります。 ２５日の献立：ご飯、ほうれん草と卵のスープ、コロッケ、スパゲティソテー、大根の煎り煮、果物(みかん)、牛乳(写真右) 大根の炒り煮に使った大根の葉の部分は、わずかですが塩ゆでしてから刻んでご飯の上にかけています。そのため写真ではご飯が｢菜飯｣のように写っています。 コロッケの決め手はなんといってもジャガイモです。ジャガイモは1600年頃、オランダ人によって日本にもたらされました。今では北海道から九州まで、広い地域で様々な種類が栽培されています。コロッケにはほくほくとした食感で適度に甘味のある品種が好まれるので、給食では北海道産の男しゃく芋を使いました。 クイズ：私たちがジャガイモとして食べているのは、根の一部分が太くなったところである。○か×か 答えは次回をお楽しみに!! 10月22日と23日の献立
どちらも旬の魚ですが、鮭の人気が高く鮭(お盆の右)１５６人、鯖（お盆の上左）６６人でした。鮭の塩味がきつかったせいか自分で選んだにも関わらず、残している人がいました。反対に鯖を頼んだ人は鯖が本当に食べたくて選んだからか、残りがありませんでした。鮭は南米チリ産ですが、鯖は千葉で水揚げされた物です。 ２０日はいただいた宮城県産の新米を使い、２１日は残っていたいつものお米と給食用の新米が半分ずつでしたが、２２日から給食のお米が100％新米になりました。 ２３日の献立：ピーナツサンド、ロールキャベツ、マッシュポテト、フルーツポンチ、牛乳(写真右) ロールキャベツはアンコールメニューおかず部門男子第一位の人気メニューです。（票が割れて１位が６つありましたが）挽肉だけだと食物繊維が少ない上に、動物性たんぱく質の比率が高くなるので、豆腐を茹でて固く絞った物と、挽肉の食感に近くなるように茹で大豆のみじん切りを肉の中に混ぜてあります。爪楊枝を使わないで折ったスパゲティで丸めたところを止めているので、怪我の心配が無く安心して食べられます。マッシュルームの入ったソースはトマトベースです。マッシュポテトにソースをからめて食べられる用に、いつもよりソースがゆるめに仕上げました。野菜が苦手な生徒が多いですが、ロールキャベツ１人分で中のタマネギなども含めるとと１９５�弔睫邵擇�食べられます。(中学生の給食１食に取ることになっている野菜は１２５�弔任后�) クイズ：新米というのはどのような米に表示できるのでしょうか。 １…刈り取られた月だけに表示できる。 ２…生産された年の１２月３１日までに袋詰めした米に表示できる。 ３…農家からその年はじめて出荷された米だけに表示できる。 ○答えは次回をお楽しみに！ 10月20日と21日の献立
豊島区内に宮城県のアンテナショップがあることから県と区の交流が進み、宮城県を代表する農作物のお米｢ひとめぼれ｣の新米がプレゼントされました。区内中学校では１７日に一斉に宮城米給食の日として給食で食べることになっていましたが、本校では２年生が職場体験のため給食がないので、１回遅らせて２０日に宮城県米を使いました。おかずにも三陸わかめ、仙台みそ、さんま、笹かまぼこなど、宮城県を代表する特産物を取り入れました。 ２２日の献立：主菜を事前に予約するリザーブ給食で、｢イカのチリソース｣か｢鶏の唐揚げごねぎースかけ｣から選びました。ごはん、中華風コーンスープ、里芋コロコロ、オレンジゼリー、牛乳（写真右） イカのチリソース（お盆の右側）が４９人、鶏の唐揚げネギソースかけ(お盆左側)が１７７人でした。（写真には両方のっていますが食べるのはどちらか一つです。） デザートのオレンジゼリーはアンコールメニューで男子２位の人気がありましたが、いつもはにんじんを２割程度混ぜていますが、今回は混ぜませんでした。そのため、酸味がかって、いつもより甘くないゼリーになってしまいました。にんじんの持つ天然の甘さにあらためてびっくりしました。 10月16日と１7日の献立
串カツは一番上にマグロ、次にねぎ、豚肉、ねぎ、豚肉の順に竹串に差してパン粉をつけてフライにしました。マグロは魚肉だったので柔らかでしたが、豚肉は脂身がない部分だったので良くかんで食べました。 柿は陶磁器の食器を使わないで、アルミカップに入れてあります。食器に渋がついて洗っても茶色く色が残ることがあるからです。柿100ｇ中にビタミンＣを70�咾盍泙鵑任い泙后Ｆ韻弧槓�で比較するとキウイフルーツ…69mg、イチゴ…62mg、レモン果汁…50mg、みかん…32mgです。ビタミンＣは体の抵抗力を高め、風邪の予防に役立つほか、コラーゲンの生成を助け皮膚を健康に保つなど、体の調子を整えてくれます。体内のビタミンＣはストレスなどでも簡単に失われてしまいます。果物は調理しなくても簡単に食べられるので、ビタミンＣの有効な供給源といえます。 １７日の献立：シーフードピラフ、野菜スープ、鶏肉の蜂蜜レモン焼き、生野菜とマヨネーズ、果物(みかん)、牛乳。(写真右) 鶏肉は１人分が７０ｇなのでナイフを使うほど大き区はないのですが、月に１回程度はナイフとフォークを使います。ナイフは右、フォークは左にセットしますが、給食では流れ作業で配膳するため、すべて一緒に右側にセットして配膳します。 ピラフのシーフードはイカリングとホタテ貝を使いました。トマトピュレとパプリカパウダーでご飯に薄い紅色をつけました。 10月14日と１5日の献立
揚げ出し豆腐は１丁を１／８に切って、１個には青のりをまぶし、もう１個はカレー粉をまぶしました。大根おろしの入ったタレをかけて食べました。取り扱いやすいように木綿豆腐を使いました。木綿豆腐はたんぱく質、脂質、カルシウム、ビタミンＥなどが豊富です。絹ごし豆腐は木綿豆腐より炭水化物とカリウムが豊富です。 １５日の献立：ソース焼きそば、蒸かしさつま芋、チヂミ、杏仁豆腐、牛乳(写真右) チヂミとは、焼く(チヂダ)という韓国語が語源で、日本語にすると、焼いた物とかお焼きにあたります。チヂミという単語は日本では一般的ですが、韓国では方言の一つで、標準語では｢プチムゲ｣というそうです。もし、本場韓国でチヂミを食べるときは｢○○ジョン｣とい名前を探すそうです。ジョンは鉄板に油を敷き、薄く切った材料に小麦粉をつけて焼いた物のことです。 10月８日と１０日の献立
ムサカは、なす、挽肉、揚げたジャガイモを交互に重ねて焼いたギリシャ料理です。ナスの大好きなアラブ人の影響を受けて誕生した料理ですが、２０世紀になると上からベシャメルソースをかけて焼くようになりました。給食ではこれをアレンジしてなすの入ったミートソースの上にベシャメルソースをかけて焼き、写真ではよく見えませんが、彩りにパセリをかけました。『タマネギは西洋料理の鰹節』…ミートソースに使うタマネギはアメ色になるまで３０分かけてよく炒め、うまみを出しました。 西洋なしは追熟して食べるので、大量に使う学校給食では食べ頃をそろえるのが難しいので缶詰を使いました。これも写真では見づらいですが、お菓子のプリッツを折って頭に差して、枝のような感じになるようにしました。また、シロップを煮てとろみをつけたソースを表面にかけてつやを出しました。 １０日の献立：月見バーガー、フライドポテト、パンプキンポタージュ、和風サラダ、ブルーベリーパイ、牛乳(写真右) １０月１０日は『目の愛護デー』です。ブルーべりーに含まれている｢アントシアニン色素｣は人間の目によいという機能や眼精疲労や視力向上に役立つことで近年広く知られてきました。第二次世界大戦中、イギリス空軍パイロットが毎日大量にブルーベリーを食べていたら夜間飛行や薄明かりの中でも物がよく見えたという証言から、イタリア、フランスで研究が始まりました。研究の結果「アントシアン配糖体｣が見つかり、イタリアでは医薬品として使われるれるようになりました。生の果実を20〜30粒(ジャムだと24〜67ｇ)を食べると、４時間後に効果が現れ、二四時間効果が持続します。給食ではジャムを20�弔い泙靴燭�、ジャムは濃縮されているので、整腸作用などの食物繊維の効果も期待出来ます。 １１日は旧暦の十三夜です。一日早いですが目玉焼きをはさんだ月見バーガーと満月のようなカボチャで作ったポタージュスープの献立です。 10月６日と７日の献立
むいた方が仕上がりがきれいですが、給食の大学芋は皮を残して作ります。１人３個になるよう大きめに切って、水の中にはなしアクを取ります。水分を取ってから低めの温度の油で中心までじっくり揚げます。サツマイモは加熱時間によって甘さが変わります。サツマイモに含まれているデンプンを｢アミラーゼ｣という酵素が加熱によって甘味に変えます。電子レンジで短時間に加熱すると甘味に変わる時間が無いので、あまり甘くなりません。焼き芋がおいしいのはじっくり時間をかけて加熱するのでアミラーゼが甘味に変わるからです。 ７日の献立：かき揚げつけ麺、わかめと菊の花の酢の物、サツマイモの蒸しパン、果物(リンゴ)、牛乳(写真右) かき揚げの中には皮付きサツマイモを、蒸しパンには皮をむいたサツマイモを使いました。 旧暦の９月９日なので重陽の節句（菊の節句)の日です。９が陽数で、その９を重ねるから重陽といい、重九（ちょうきゅう）ともいわれます。もともとは中国で行われた行事が日本の宮廷に伝わったものです。この日に菊の花を酒に浸して飲み、不老長寿を祈り、災いを払うという故事から、給食にも菊の花を使いました。大量に使うと少し苦みがあるので、わかめの酢の物に少量入れました。山形県産の菊を使いましたが、山形県では食用菊の生産量も消費量も多く、そのまま茹でてお浸しにしたり、漬け物にします。菊の花を使った｢もってのほか｣という漬け物が有名です。 |
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