最新更新日:2024/07/18 | |
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7月17日の献立腰果鶏丁は上海料理の一つです。カシューナッツは揚げ油で中までゆっくり火を通し、からりと揚げ、湿気らないうちにいただきます。芙蓉蟹は広東料理の一つで、芙蓉の字を使うのはこの花のようにふんわりと焼く感じを現して名付けられたそうです。北京や上海では蟹粉炒蛋というそうです。普通は丸く焼きますが、給食では四角い天板に流して焼いたから切り分けるので、四角い芙蓉の花(?)になっています。 スープに卵が入るから食材がだぶらないように選択したのでしょうか。いつもはあまり人気のない腰果鶏丁(写真左)が145人で、芙蓉蟹(写真右)が77人でした。 7月15日の献立夏の間、学校給食では挽肉の使用が制限されているので、挽肉の代わりにゆで卵のみじん切りにしてコロッケを作ります。 アジフライ(写真左)が70人、卵のコロッケ(写真右)が154人の予約でした。 8日と10日と11日の献立ご飯には枝豆とコーンのほかにわかめとごまも入っています。枝豆は関東地方から北で栽培され、別名「じんだ」とか「ずんだ」ともいわれています。大豆がまだ未熟な青いうちに収穫した物です。 おろしたニンニクとショウガ、みじん切りのネギをみそ、みりん、醤油に混ぜた所に鰆の切り身を2時間つけて味を付け、漬け汁ごと焼いて香味焼きを作りました。エノキダケの煮浸しは大人向きの料理でした。 10日の献立(写真中)はご飯、なめこ汁、白インゲン豆のコロッケ、せんぎりキャベツのソテー、カットトマト、桃のコンポート、牛乳です。 苦手な食品の豆を使ったコロッケです。柔らかく茹でた白インゲン豆をつぶしてジャガイモに混ぜると豆とわからないで食べています。豆類は栄養価だけでなく食物繊維もとれるので、生徒に食べてほしい食品です。 『トマトは野菜か果物か?』この問題が裁判で争われたのはアメリカの話です。1893年頃、アメリカでは野菜を輸入すると関税がかかりました。ところが果物にはかからなかったので、少しでも税金を逃れるため、トマトは果物だと主張し、裁判にまで発展しました。結果はトマトは菜園で育てられ、、デザートとしてでなく、食事中に出されるから野菜であるという判決がおりたそうです。最近、お菓子に加工される甘いトマトも登場してきましたが、あなたが陪審員だったらどんな判断をするでしょうか。 桃のコンポートは白桃ハーフとサクランボで作る予定でいましたが、予算の都合で黄桃になりました。白桃は香りが良く果肉も柔らかい上、サクランボとの紅白のコントラストがきれいになるはずでしたが、使えずに残念でした。でも、生徒はよく食べていました。 11日の献立(写真右)はインディアンスパゲティ、ポテトサラダ、プチトマト、豆腐のベークドケーキ、果物(すもも)、牛乳です。 軽く絞った豆腐、プレーンヨーグルト、レモン汁、砂糖、卵をミキサーにかけてどろどろにします。それをタルトカップに流し、上に果物(今回は洋梨の缶詰スライス)をのせてオーブンで焼きます。中心温度を確認したら豆腐のベークドケーキの出来上がり。少量のラム酒で香りをつけました。 7月3日と4日の給食献立は箱寿司、高野豆腐のステーキ、野菜のごま和え、ひじきの含め煮、フルーツあんみつ、牛乳です。 箱寿司は酢飯のサンドイッチ。かんぴょうやにんじん、タケノコ、油揚げを煮て間にはさみました。上に錦糸卵と刻みのりをかけます。みっちりご飯が入っていたので、給食当番は取り分けるのに苦労しました。夏の時期は大量の豆腐が使えないので、戻した高野豆腐をほぐしてステーキを作りました。ソースはケチャップとウスターソースをあわせた物。ひじきの含め煮はいつもは人気がいま一つですが、1人分ずつカップに入れたからでしょうか、よく食べていました。フルーツあんみつには小豆とエンドウ豆がはいっています。豆が苦手な生徒が多いですが、これは人気があります。 《右の写真が4日の献立》 献立は乾羅蔔炒飯、珍珠丸子、ビーフンソテー、カボチャのプリン、牛乳です。 羅葡は中国語で大根。乾がついているので「切り干し大根」を使った炒飯のことです。大根の原産地は中央アジア説が有力で、日本には中国を経て伝わりました。『日本書紀』にその記録が残っています。今日の炒飯は卵とネギの他に叉焼、ちりめんじゃこ、高菜を使っているので、いつもの炒飯より塩分が多くなってしまいました。 珍珠丸子は上海料理の一つ。おかずというより、スナックのような点心に分類されます。珍珠とは真珠のことで、団子にまぶしたもち米が蒸し上がると美しいつやを出すことからもち米を真珠に見立てて「真珠のだんご」と名付けられました。学校給食では挽肉を使えない時期(5月から10月)なので、今回は白身魚のすり身で作りました。 料理に米及び米の加工品を3種類使っています。米は植物性の中では非常に質の良いタンパク質を含んでいます。炒飯はいつもの「うるち米」で、珍珠丸子の外側にまぶしてあるのは「もち米」です。ビーフンは米粉と書きますが、うるち米を原料として作った麺の一種で、中国ではご飯やそばの代わりとして食べています。うるち米を水に浸し、砕いてから水分を取り除き、熱湯に入れて加熱後、よく練ってから麺状に押し出します。さらに茹でてから乾燥させて作ります。使うときは戻して炒めたり、スープに入れたりします。 カボチャのプリンは前回飾りをつけなかったら、人気があまりありませんでした。今回、ホイップクリームとアーモンドを1粒飾ったところ、人気を回復できました。見た目で変わる物なのですね(プリンの味は変わらないのに…) 6月30日の献立グリーンカレーはタイを代表する料理で、ゲンキョワンといいます。写真ではよく見えませんが、青のピーマン、赤と黄色のパプリカ、タケノコやナスなど、たっぷり野菜が入っています。カレールウを使わず、グリーンカレーペーストを使ったのでさらりとしたスープのような仕上がりです。カレーペーストはにココナッツミルクでのばして入れました。給食のカレーはニンニク、ショウガ、セロリを香味野菜として使いますが、グリーンカレーにはニンニクの他、レモングラス、カー、バイマックルを使いました。 右側の写真の左が「レモングラス」で、一見すると新ショウガの様ですが、レモンの香りがします。日本では沖縄や九州で栽培されています。中心に写っているのが「カー」でタイのショウガです。ピンク色した根ショウガに似ています。一番右が「バイマックル」です。こぶみかんの葉で、柑橘類の中で最も原始的な植物に分類されています。固い葉脈をとって細く切って使います。世界3大スープの一つ「トムヤンクン」にも使われます。タイミントのホラパーを入れるとより一層本格的に仕上がりますが、給食で生野菜が使えないので、今回は入っていません。 鶏肉の角切りを多めに使っているのに、カレーから魚のにおいがしたのは、ナンプラーという魚から作る醤油で味付けをしたからです。日本にも石川県の「いしる」や秋田県の「しょっつる」など大豆ではなく魚から作る醤油があります。 本格的な味でかなり辛かったためか、デザートの紫陽花ゼリー(ブドウジュース、メロンシロップ、牛乳で作る3色ゼリー)と牛乳が大人気でした。 |
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