(3学期始業式 式辞)
第3学期の始業式を迎えました。心と体の準備を整えて今日の日を迎えることができたでしょうか。
「一年の計は元旦にあり」といわれます。「一年間の目標や計画は、元旦に決めるのが良いということだったり、 何事も最初に計画や準備が大切であり、 初めの計画ができていないと物事はうまくいかないという意味」のことわざにもなっています。元旦(がんたん)とは元日(がんじつ:1月1日)の朝という意味ですから、いずれにせよ、スタートが大切ということでしょう。一年のスタートという節目は、新しい目標や計画を立てるのにとても最適なチャンスです。まだ、計画を立てていない生徒がいたら、本日(始業式)が第3学期の始まりの節目ですから、計画を立ててください。第3学期は、年度でいえばまとめの学期でもあります。3年生は卒業や進学・就職に向けて、1・2年生は進級に向けて、「4月になっていたい自分像」を想像して計画を立てましょう。
この時期スポーツでは、サッカー、ラグビー、駅伝、春高バレーなどがテレビ放映されたり大きく取り上げられます。筋書きのないドラマに感動させられることが多いのですが、華々しい選手たちの活躍の裏にある、日々の練習の姿を想像せずにはいられません。ラグビーワールドカップ2015で、「歴史的な奇跡の勝利」とされている、日本VS南アフリカの試合(24年間、RWCで勝ち星のなかった日本が過去2度の優勝を誇る世界ランキング3位の南アフリカを34—32で破る大金星を挙げた)、「4年間、それ以上はできないというくらいハードトレーニングをしてきた。そういうことがワールドカップのグラウンドに立ったら出てくる」(FB五郎丸歩氏)とあるように、日常の練習がどれだけ大切で、それが自信につながっていることが分かります。
「練習は本番のように、本番は練習のように」。練習の時は、本番を意識して練習する。本番の時は、日頃の練習のように臨む。部活動の試合でも、高等学校の入学試験でも、気持ちは同じです。本番を意識した日頃(日常の)の練習(学習)で、自信をつけてください。
西池袋中学校の生徒は、「気持ちの良いあいさつができる」と、来校された方々から評判ですが、「あいさつ」は、家庭生活の中でも大切です。年末年始、親戚の方とお目にかかる機会が多かったと思いますが、礼儀正しいあいさつができたでしょうか。また、2学期の終業式では、「冬至」「ゆず湯」「カボチャ」等の話をしましたが、年末年始ならではの風習等について(例えば、おせち料理、春の七草、鏡開きなど)成り立ちや意味合いを是非、調べてみてください。
3学期も、「知・徳・体」(頭と心と体)の バランスの良い向上を目指して取り組んでいきましょう。特に3学期の始まりとしては、「体」の部分での健康管理がきちんとできる中学生になってもらいたいと思います。3年生は進路に向けて大切な時期、2年生は横浜遠足、1年生はスキー教室が予定されています。インフルエンザ等にかかってしまうと、参加できなくなってしまいます。十分に注意してください。