校長室・教育方針

校長あいさつ


本校は、平成13年4月に旧高田小学校、旧雑司谷小学校、旧日出小学校が統合されて開校し、24年目を迎えた学校です。令和6年度は105名の新1年生を迎え、全校児童572名、18学級で教育活動をスタートさせました。
「地域にある学校」として、地域の伝統文化遺産等を最大限に活用した体験的な学びを推進するなど、地域や保護者の皆様のお力をお借りしながら、よりよい教育活動を展開してまいります。
区・地域・保護者の皆様からいただく多くの期待をエネルギーとして、今年度も「共に生き 共に輝こう」の教育目標の実現に向け、教職員一同、全力で教育活動に取り組んでまいります。そして、子供たちも、保護者も、地域も、教職員も皆が「笑顔と元気、人との関わり、自分らしさ」が溢れる学校を目指してまいります。
昨年度に引き続き、保護者の皆様、地域の皆様、ご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

豊島区立南池袋小学校 統括校長 佐藤洋士

学校経営方針

令和6年度 学校経営方針


特色ある本校の教育活動

今年度の重点目標である「豊かな学びの実現」に向け、「持続可能な社会を担う児童の主体的に学ぶ力を高める探究的な学習」を各教科及び生活科・総合的な学習の時間で推進させます。その際、SDGsと関連付けた教科等横断的な学習を重視し、伝統文化遺産の多い本地域の素材・人材を生かし、ダイナミックな単元開発を行いながら、児童自身が自ら学ぶ楽しさを味わうことができるようにしていきます。特に探究的な活動では、児童の「問い」の追究を中心に、教師のファシリテーターとしての役割を重視し、「聞いて、助けて、任せて、見守る」スタンスで児童の主体的に学ぶ力を育てていきます。さらに、協働的な学び合いを一層すすめるために「リーダー・イン・ミー(7つの習慣)」を特別活動・道徳教育で取り上げ「共に生き 共に輝く」教育目標の実現につなげてまいります。

(1)SDGsと関連させた教科等横断的な探究活動

SDGsに直接関わるESDの取組(地域の実情に応じた内容)として、「豊島区・雑司ヶ谷の町や伝統・文化的遺産及び国際社会とのつながりに着目し、身近な地域への関心を高め、地域への愛着を生み出したり、よりよい町づくりに貢献したりすることで、持続可能な社会を構築すること」を重視し、各教科及び生活科・総合的な学習の時間のカリキュラムに位置付け、探究的な学びを行います。

 
1.地域の伝統文化等の教材化と地域と連携した体験活動
令和4年度豊島区研究開発指定校として、ユネスコ未来遺産の雑司ヶ谷にある文化遺産をはじめとする日本の有形・無形の伝統・文化の理解を深め、郷土を愛する心を育むための教材開発を行います。その際、地域の伝統文化である「すすきみみずく」や鬼子母神、大鳥神社などの歴史遺産や地域人材を活用した教材開発に力を入れ、地域と連携した体験活動を重視し、児童の学びに向かう力(意欲)を高めていきます。
  すすきみみすく
 
2.日本の伝統文化と異文化の理解を深める体験活動
地域人材や専門家を招聘した学習(三味線、箏、華道、茶道の体験など)を積極的に行うとともに、感動体験を発信していきます。また、地域在住の外国人や障害者との交流活動を通して、あらゆる他者を価値ある存在として尊重し、多様な人々と協働できる力を育てていきます。
  生け花

(2)リーダー・イン・ミー(7つの習慣)を生かした自己肯定感と相互理解力の育成

互いのよさに着目し、7つの習慣や信頼貯金・winwin活動などをねらいに応じて特別な教科道徳や特別活動に位置付け「共に生きる」教育目標の具現化を図ります。そして、学年の発達段階に応じたプログラムの計画的な実施により、好ましい人間関係を構築し、安心して学びに向かうことのできる学年・学級づくりにつなげていきます。