今年から２階職員室の前にある部屋が「やすまるーむ」という部屋になりました
時折、「この中って？」という質問を生徒がしてくれるので、今回はチラッと（本当にチラッとですが）中の様子をお伝えします

そもそも「やすまるーむ」とは、さまざまな理由から学校へ来るのが難しくなってしまった人が、『授業』や『多くの人との関わり』などを気にすることなく「まずは学校という場所に来てみること」に挑戦していくことをスタートにした場所です

ですから、部屋の中には、みんなが日頃過ごしている教室には無いものもたくさんあります
「それで学校に来たことになるなんていいなぁ」と感じてしまう人もいるでしょう
私も中学生だったら、同じように思ってしまうかも知れません

ただ、それくらいリラックスした環境を整えて、やっと週に１〜数回、短時間学校に来られる
そういう人もいるわけです
何が悩みで、何なら大丈夫かは本当に千差万別です

都大会に出場することが目標の人にとっては、オリンピック金メダリストは悩みなんかなくキラキラしていると感じるかも知れません
でも、金メダリストからしたら、プレッシャーや知り合い以外からも受ける過度な期待など悩みは尽きないかも知れません

あなたにとっては「え、そんなの全然平気じゃん」ということも、誰かにとっては「ずっと心から消せない一瞬」かも知れません
それは、強いとか弱いとかそういうことでは無いはずです

５年後、10年後に笑顔で幸せに生活しているために、いまはこうした「やすまるーむ」が必要な人がいます

そして、みんなが千川中学校を必要としている仲間です
２階の廊下を通るとき、「やすまるーむ」に電気が点いていたら「ここにも前に進もうとしている人がいるんだな」と、形は多少違っても、同じく前を向いている人がいるということを少し考えてみてください

「やすまるーむ」に通う生徒も、校舎から響いてくる声や音から、いろんなことを感じ、自分の未来を考えて「今できること」を大切に進んでいってください
知っていてほしいなと思います