予知から防災へ
- 公開日
- 2022/11/09
- 更新日
- 2022/11/09
校長メッセージ
耳慣れない防災情報がまた一つ増えました。「後発地震注意情報」というもの。北海道・三陸沖の巨大地震に備えた情報発信のようです。5年前にできた「南海トラフ地震臨時情報」というものもあります。いずれも防災を意識した早めの情報発信ということなんです。
実はかつては、東海地震による「警戒宣言」というものがありました。これは地震予知を行って、東海地方に巨大地震が発生すると予測できたときには、警戒宣言を発令して住民を避難させるというものです。しかし2017年にこの警戒宣言は凍結となりました。なぜなら、有識者の見解では「地震予知は無理!」となったからです。そこから政府は方針を変え地震予知から地震防災へと舵を切ったのです。
この注意情報なるものは、避難を強制できるものではありません。あくまでも「地震が来そうですよ〜、備えをしっかりしておきましょうね〜」という注意喚起です。その注意喚起として「〇〇情報」というのがいくつもあるんです。
これ何かに似ていませんか?最近ではJアラートがそれに似ているように感じます。近隣諸国がミサイルを発射して日本の上空を飛行する可能性があると「ひゅ〜い、ひゅ〜い」と独特のサイレンが鳴りますよね。あれも万が一、ミサイルやその一部が落下したら大変という注意喚起ですね。大変に親切であり、注意を向けなくてはいけない状況だとは思いますが、できることなら「オオカミが来たぞー!!」にならないようにお願いしたいものです。
学校長 川合 一紀