三上
- 公開日
- 2022/10/11
- 更新日
- 2022/10/11
校長メッセージ
表題は「さんじょう」と読みます。これは「馬上、枕上、厠上(ばじょう、ちんじょう、しじょう)」の3つのことを指します。
中国の著名な方が、文章や物事のアイディアを得るときには、この3つの場所がよいと語ったとか・・・。馬上とは馬に乗ってゆらゆらとしているとき、今では、さながら車や電車に乗っている時とでもいえましょうかね。枕上とは字のごとく、枕の上でウトウトとしている時、そして厠上とはトイレに入っている時というわけです。「なるほど!」とうなずけます。
私の場合は特に、枕上が効果的です。前の晩に解決できない課題や悩みがあって床につくとそのことが気になって眠れません。しかし決まって自分に言い聞かせるのは「ここでどれほど悩んでも解決はしない。明日になれば何とかなるさ!」です。そして朝、目覚めると、結構いいアイディアがポン!と浮かぶのです。
実は、これ、脳科学的にも生理心理学的にもよく当てはまることのようです。起きている時は、顕在意識が勝っていて考えの及ぶ範囲にも限界があります。一方でウトウトして眠りに入る直前などは潜在意識が優勢になり、気づきもしない知識・経験値に触れることができるのだそうです。一説には、人の意識で顕在意識は氷山の一角、大半が隠れた存在の潜在意識なんだといいます。
ナポレオンは馬上でウトウトしていたという説もありますから、そこでいいアイディアが浮かんだのでしょうか。皆さんも試してみてはいかがでしょうか・・・。
学校長 川合 一紀