学校日記

禍福は糾える縄のごとし

公開日
2022/04/18
更新日
2022/04/18

校長メッセージ

 「コロナ禍」という言葉は、ここ2年ほどでほとんどの人が知ることとなりました。
この「禍」(か)という字は、災いとか不幸という意味があります。難しい漢字なので間違えやすい字には、「渦」(うず)とか「過」(あやまち)がありますね。「コロナ禍」というのは、コロナの時代が不幸であったり災いであったりという意味からできた新しい言葉なのでしょう。
 でもこの言葉を使ったことわざには、表題にあるように昔から使われていました。
「禍福は糾える縄のごとし」(かふくは、あざなえる なわのごとし)と読みます。この意味は、「災いや幸福というものは、縄をなうように表裏が繰り返しやってくるようなもの。だから幸福な時は有頂天にならず感謝を忘れず、不幸な時も嘆き悲しむばかりでなく希望をもって生きましょう」というものです。
 私たちも、こんな難しいことわざを知らなくとも、自然とこの意味は理解して使っていますね。例えば、宝くじが当たったり抽選で1等をとったりすると、「いいことばかりは続かないよ、なんだか悪い予感がする」と言ったりしますし、また「やまない雨はない」とか「明けない夜はない」というように、「悪いことばかりは続かないさ!きっといいことがあるはず」と言ったりします。今の生活が楽しいという人は気を引き締め、今の生活がつらい人も、きっといいことがあるはずと前向きに生きていきたいですね。
 ちなみに、この話、ドラえもんにも出てくるんですけど、知っていましたか?


                  学校長  川合 一紀