学校日記

第61回 卒業式

公開日
2008/03/19
更新日
2008/03/19

学校・学年行事

 3月19日(水) 10:00〜12:00 第61回目の卒業式が行われました。卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

<式辞>
 第61回の卒業生145名の皆さん、卒業おめでとうございます。
 この佳き日にあたり、ご多用の所、豊島区・豊島区教育委員会より教育指導課長 朝日滋也 様をはじめ、日頃、本校に何かとご理解、ご援助を賜っております大勢のご来賓の方々のご臨席をいただき、盛大に卒業式を挙行できますことは、誠にありがたく、本校職員一同と共に厚く御礼申し上げます。
 そして、保護者の皆様方にもご列席いただいております。本日は、お子様の卒業式、誠におめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。この三年間、PTA活動等を通してお寄せくださいました本校へのご協力・ご支援を深く感謝いたします。
 さて、卒業生の皆さん、先ほど、一人一人にお渡しした卒業証書は、中学校の全教育課程を修了したと同時に九年間の義務教育を修了したことを証明するものです。九年間の長い間、家族の温かい励まし、地域の方々のご協力、先生たちの指導があって、学力の向上や、心身の健やかな成長をすることができたわけです。多くの方々に支えられてきた成長に感謝してほしいと思います。
 私から皆さんにお話できる最後の機会になりました。伝えたいことはたくさんあるのですが、新しいことではなく、私がこの一年間に皆さんに伝えたかったことをまとめて繰り返すことにしました。それは、始業式や終業式、朝礼やその他の場面で皆さんに話してきたことです。
 「初心忘れるべからず」「継続は力なり」「有終の美を飾る」ことばの意味は繰り返しませんが、何か一つのことを成し遂げるときに、とても大切なことばです。自己実現に向けて努力するとき、思い出してください。少し難しいことばですが、プラン−ドウ−チェック−アクション。P−D−C−Aのサイクル、計画−実施−評価−改善の繰り返しが大切であることもお話ししました。
 また、マナー、モラル、ルール。最初のことばをとって、「マモルを守る」事の大切さも伝えました。これは、社会生活を営む上で、必要不可欠な事です。「自分のやりたいことはやるが、やりたくないことはやらなくてもいい」といった間違えた考えの風潮がありますが、世の中には、「自分がやりたくてもやってはいけないことや、やりたくなくてもやらなければならないことがある」ことを、忘れずにいてください。「やりたいこと、やりたくないこと」を行動の判断基準にするのではなく、「いいことか悪いことか」を行動の判断基準にしてください。
 そして、避難訓練や運動会の予行などでよく言ったのが、「練習は本番のように、本番は練習のように」です。これは、物事に対する取り組み方の姿勢、気持ちの持ちようを表現しています。これからの人生、式典や試験、試合、など、数え切れない「本番」が待ち受けていることでしょう。それに臨む日頃の準備、日常が練習の場とすれば、おのずとどういった姿勢で臨めばよいか、分かると思います。
 卒業生の皆さん、三年間の中学時代、様々な思い出があるでしょう。私は皆さんと一年間のお付き合いでしたが、この間に、皆さんの中学校生活の集大成をみることが出来ました。修学旅行では、計画にもとづいて自主的に行動する姿をみることが出来ましたし、生徒会活動や部活動、運動会、学習発表会の行事を含め、学校生活すべての中で、最上級生としての自覚をもち下級生をリードし、本校のよき伝統を引き継ぎ前進させてくれました。
 本校のよき伝統といえば、先の11月9日に行われた、池袋中学校開校60周年記念式典でも最上級生として、立派な姿で臨んでいたことが、脳裏に残っています。この池袋中学校は60年の歴史と伝統がある学校であるということ、開校当時から現在に至るまで地域の皆様や教育委員会の皆様の温かい支えがあること。多くの卒業生、保護者、職員、など池袋中学校にかかわりのある方が応援してくれていること。などがとてもよく分かる年でした。また、道徳の授業を中心に「愛校心」についてもとてもよく学習したと思います。
 皆さんは、本日池袋中学校を卒業します。池袋中学校の卒業生であることに自信と誇りをもってこれからの人生を切り拓いていってください。また、卒業生として、地域に生活する者として池袋中学校を応援してください。
 池袋中学校は平成28年に新校舎が現在の池袋第二小学校の場所に立てられる予定です。自分たちが使用した校舎や体育館が8年後になくなってしまうのは少し寂しい気持ちがしますが、君たちが先輩から受け継いで後輩に引き継いでいってくれた伝統、「池中スピリッツ」は脈々と引き継がれていくことでしょう。
 10年後の70周年記念式典は、新しい校舎・体育館で行われるはずです。たくましく成長した君たちの姿を見せてください。今から楽しみにしています。卒業生諸君の今後の健やかな成長を祈念し、限りない前途を祝し校長式辞といたします。